草思社のblog

ノンフィクション書籍を中心とする出版社・草思社のブログ。

きちんと伝わる! ネイティブに一目置かれる! 『一気に英語力がグレードアップする100の英単語――「話す」「書く」のバリエーションがどんどん広がる』

一気に英語力がグレードアップする100の英単語

――「話す」「書く」のバリエーションがどんどん広がる

パトリック・フォス/酒巻バレット有里 著

◆幼稚な英語はネイティブからバカにされます!

 英語を書いたり話したりするとき、いつも同じ単語ばかり使ってしまうことはありませんか? 本来は、年齢や経験を重ねるにつれて、言語レベルもグレードアップしていくのが望ましいのですが、実際には大人になって仕事で英語を使っているという人でさえ、中学や高校のときに習った単語を使いまわしている、という人も多いかもしれません。しかし、ネイティブの評価はシビアで、使える英単語が幼稚なものにとどまったままだと、せっかくのアイデアも、あまり洗練されたものではないと思われたり、ひどいときには知性まで疑われたりしかねません。
 そこで、本書では限られた学習時間内で英語力を効率的にグレードアップさせるため、ネイティブの使用頻度が高い単語(約1~3000位相当)の中からレベルアップに最適な100語を厳選して紹介します。
たとえば、

soon→shortly   finally→ultimately   advice→suggestion
think→suppose   famous→prominent   change→convert

 など、メールや会話などでついつい使ってしまいがちな単語をちょっと言い換えるだけで、子どもっぽい英語が一気に洗練されます。
 こうしたネイティブがよく使う単語が会話で自然に出たり、自分の考えを表すことができると、「よく勉強しているな」とネイティブから評価が上がることは間違いありません。会議や交渉の場でも、対等に話ができる相手として一目置かれるはずです。

◆ストーリー形式の例文だから自然に身につく

 本書はこの100単語を効率的に覚えられるように、ストーリー形式の例文を使っています。英単語が文中で実際にどう使われているかを見ることで、単語の使い方も自然と身についていきます。ハラハラドキドキするネコたちの楽しい冒険物語を読み進めるうちに、知らぬ間に100単語の意味と使い方まで身につくという画期的な英語学習書なのです。
 英語を今すぐレベルアップしたいと思う人に、ぜひおすすめの一冊です。

◆本書で紹介する100単語

accompany/accomplish/acknowledge/adopt/agenda/aside/assign/barely/bear/beside/besides/

blame/briefly/broad/bunch/candidate/capable/characterize/comprehensive/conduct/conflict/

confront/considerable/consideration/consistent/convert/criteria/criticize/debt/determine/disorder/

distinction/diverse/drag/efficient/engage/evaluate/expand/expect/facility/familiar/generate/grab/

grant/immigrant/imply/impose/incentive/incorporate/ingredient/initiative/insight/intense/internal/

invest/involve/issue/literally/longterm/loose/multiple/objective/ongoing/personality/perspective/

phase/physician/portion/predict/priority/prominent/prospect/pursue/reflect/regardless/relevant/

represent/retain/revenue/roughly/rural/shortly/solid/specifically/spot/stake/struggle/substantial/

suggestion/suppose/tendency/tremendous/ultimately/vary/via/vital/waste/whereas/withdraw/

witness/yard/ 

●本書には姉妹編『日本人に足りないネイティブの英単語100』(単語レベル:ネイティブの使用頻度ランキング約2000~3000位相当)、『いきなり英語がうまくなる100の英単語』(単語レベル:ネイティブの使用頻度ランキング約1~1999位相当)があります。併せて学習することで、語彙力をさらに鍛えましょう。

(担当/吉田)

著者紹介

パトリック・フォス
東京医科歯科大学教養部の英語分野准教授。ニュージーランド、ビクトリア大学ウェリントン校にて応用言語学博士号(Ph.D.)取得。研究テーマはコーパス言語学および英語学習者の語彙使用状況と学習過程。日本人の英語教育に20年以上携わっている。

酒巻バレット有里(さかまきばれっとゆり)
米国カリフォルニア州立大学ベーカーズフィールド校およびベーカーズフィールド・カレッジ、英語・日本語講師。関西学院大学社会学部卒業、米国カリフォルニア州立大学ベーカーズフィールド校教育学部修士課程修了。主な共著書に『日常レベルで使う数の英語表現』(ジャパンタイムズ)、『アメリカで車を運転するための完全ガイド』(三修社)などがある。

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『2017年版間違いだらけのクルマ選び』刊行記念イベント開催のお知らせ

刊行記念イベント開催します!


『2017年版間違いだらけのクルマ選び』刊行を記念して、著者・島下泰久さんによる、ゆるめのクルマ語らいイベントを開催します。

島下さんのトークを楽しみ、クルマに関してイロイロ質問もできる、交流イベントです。ふるってご参加下さい!

場所:湘南T-SITE(神奈川県藤沢市辻堂元町6丁目20番-1)

日時:1月15日 午前10時10分~11時30分

申し込み方法などは、下記リンクから。
http://real.tsite.jp/shonan/event/2016/12/2017-kurumaerabi.html

※刊行記念イベント直前には、テーマに沿ってクルマが集まる「モーニングクルーズ」も開催されます。そちらもお楽しみ下さい。詳しくは下記リンク参照下さい。
http://real.tsite.jp/shonan/event/2017/01/morning-cruise-170115.html
 

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まじめなる口上――『稀代の本屋 蔦屋重三郎』開板によせて

稀代の本屋 蔦屋重三郎

増田晶文 著

あとがきのあとのあとがき 増田晶文(ますだ・まさふみ)

 女は『稀代の本屋 蔦屋重三郎』を手にしてペラペラとめくった。
「蔦屋重三郎ってあのTSUTAYAのご先祖でしょ?」
 さかしらをいう、その女を私は嘆息まじりでみつめる。アラフォーの、美魔女と呼ばれ、社会的地位もあるベッピンさん。
「蔦屋とあそこはぜんぜん関係ないです。とはいえ、創業者の増田宗昭サンは重三郎に敬意を抱いてらっしゃるようですが」
 ちなみに増田晶文と増田宗昭氏の間にも姻戚関係はなく懇意な間柄でもない(もっとも、二度ほど彼にお逢いしたことはある)
「意外に蔦屋重三郎って知られてないんだな」
 いや独り言ちしている場合ではない。ここはひとつ、重三郎になりかわって彼をご紹介いたしましょう――。

 蔦屋重三郎は18世紀半ばの江戸の本屋。
 当時の本屋は出版社と卸、書店を兼ねていた。蔦屋は耕書堂と名乗り、黄表紙に洒落本なんていう草双紙や浮世絵、ときには春画も扱う地本問屋だったとご理解いただきたい。
 地本がカバーするのは高尚にあらず難解にあらず。思いっきり庶民向けのうえ、カウンターカルチャー色の濃い出版物だ。ざっかけ、卑俗といえばそれまでだけれど、今でいう雑誌やコミック、ポスターという感じ。これがまたバカスカ売れに売れた。
 そんな、江戸の本屋で群を抜いた存在が重三郎だったのだ! 美女も相づちをうつ。
「蔦重って、本の値打ちを変えた男なのね」

 そして、重三郎ほどカタカナ職業にふさわしい人物はいない。
 エディター、パブリッシャーはもちろんプロデューサーにディレクター、プランナー。メディアミックスにコラボレーション。デザインやコピーライティングのセンスも豊か。
 なによりマーケティング戦略にたけていた。
 彼が刊行物の挿絵や文にたびたび登場していたのは、マスコミで露出するメリットを熟知していたからだろう。
「メディアの力をフルに活用していたんだ」

 才能を見つけ育てるエデュケーションの手腕は類例をみない。天才絵師の喜多川歌麿に美人画を描かせ一世風靡し、東洲斎写楽なる怪物には役者絵で江戸を驚愕せしめた。
 山東京伝、恋川春町ら戯作者は蔦屋でベストセラーを連発。大田南畝なんていう日本史の教科書に出てくるような御仁だって、蔦屋で大いに名を売った。
 重三郎の没後、江戸文化を背負った滝沢馬琴、十返舎一九、葛飾北斎らも彼の世話になっている。
「超一流のパトロンってことね」

 遊廓吉原を出版物でイメージアップさせた功績だってすごい。重三郎はランドスケープって言葉を知っていたかのよう。
 細見という吉原のタウンガイドを独占販売、ゴージャスな遊女のスタイルブックを仕掛け、吉原を江戸でいちばんクールな街へとイメージアップさせた。春をひさぐ女どもを、時代のファッションリーダーにまでまつりあげてみせた手腕はさすが、お見事。
「なーるほど、花魁を最新モードのアイコンにしたのか」

 だが重三郎は決して順風満帆な本屋人生を送ったわけではない。
 持ち前の反骨心を発揮し幕府から睨まれ、きついきつい仕打ちを受けた。
 手塩にかけた絵師は、名を成したとたんに籠をこじ開け飛んでいってしまった。
 それでも重三郎は絶対にメゲない。あの手この手で再起を図り、出版メディアの荒海に出帆してみせた。
 江戸の本屋が抱いた野望は実現するのか。クリエイターたる重三郎の最後にして最大のアクションとは?
「もったいぶらずに早く教えて」
 おっと、こいつは『稀代の本屋 蔦屋重三郎』を読んでのお愉しみ!

 かく熱っぽく語った私に、女はニヤリとしてみせた。
「まあ蔦屋重三郎ってそういう人だったの。マスダさんも早く彼みたいな出版社や編集者と出逢わないとねえ」
 ごもっとも。
 草思社が蔦屋耕書堂に伍せるか、私も恋川春町なみの人気作家になりおおせるか――。
 かくなるうえは、蔦重なみにこの場で、まじめなる口上を。
「それは皆さまのご購買、ご高覧いかんにかかっておりまする。どうかご愛顧のほど、よろしく、よろしくお願い申し上げます」


*もうひとつの「あとがきのあとのあとがき」は
→増田晶文ブログ http://www.showbun.com/

著者紹介

増田晶文(ますだ・まさふみ)

 作家。1960年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。人間の「果てなき渇望」を通底テーマに、さまざまなモチーフの作品を発表している。文芸作品に、新島襄と徳富蘇峰の軌跡を描いた『ジョーの夢』(講談社)、理想の小学校設立に奔走する若者たちが主人公の『エデュケーション』(新潮社)など。『果てなき渇望』で文藝春秋ナンバー・スポーツノンフィクション新人賞、『フィリピデスの懊悩』(『速すぎたランナー』に改題)で小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。その他『吉本興業の正体』『うまい日本酒はどこにある?』(ともに草思社文庫)などの著作がある。

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ネガティブな人に引きずられないために知っておきたいこと 『悪い知らせをうまく伝えるには?――幸せ拡散7つのルール』ミシェル・ギラン著

悪い知らせをうまく伝えるには?

――幸せ拡散7つのルール

ミシェル・ギラン 著 ショーン・エイカー 序文 月沢李歌子 訳 

◆誰もが情報発信する時代に知っておきたいコミュニケーション術

 本書の著者ミシェル・ギランは、米国の人気女性キャスターから幸福学の研究者へと転じたというユニークな経歴の持ち主。ギランは、テレビ報道に長く携わるなかで、さまざまな事件現場を取材して、悲惨な事件を煽りたてるように伝えるメディアの姿勢に大いに疑問を感じるようになりました。

 そこで、一念発起して大学院に入り直し、ポジティブ心理学を学び、幸福について研究するようになりました。本書では、自身の研究のほか最新の心理学や脳科学の知見を踏まえ、センセーショナルな悪いニュースばかりを伝えるのではなく、良いニュースをより効果的に伝え、それを拡散することで家庭や職場を活性化して幸せになる方法を実践的なステップとともに提案しています。

◆伝え方次第で結果は大きく変わる

 各種の研究結果によれば、伝え方をわずかに変えることで仕事の生産性、子どもの学業成績、営業成績は20~40%も伸び、ストレスレベルは20%以上減らせるとか。本書でも、心理学の技法に基づいて、悪い知らせを耳にしたとき、過剰にならずに要旨だけを冷静に伝える方法、極端に後ろ向きでネガティブな相手と精神的に消耗せずにやりとりする方法など、コミュニケーションの工夫がたくさん盛り込まれています。

 例えば、どうしようもなく後ろ向きな人とやりとりしなければならない時などは、そのまま交流すると相手のネガティブな論調に引きずり込まれて嫌な気分が長く続いてしまうこともあります。そんな時は、あえて一時的に撤退して自分の体制を立て直し、ネガティブな相手にこそポジティブな言い方で包み込むように接していくことが大切だと著者は、力説します。日常生活で思い当たる光景を思い浮かべながら、読み進めることで、そのまま実践につなげられそうな一冊です。

(担当/三田)

 

本書の目次から

日本語版によせて(ショーン・エイカー)

なぜ、幸せを拡散するべきなのか?

Part1 ポジティブの力を利用する

ルール1 パワーリードで脳が気持ちよくなる準備をする

ルール2 フラッシュメモリーで過去の成果を未来の成功の糧にする

ルール3 よい質問でポジティブ思考を引き出す

Part2 ストレスとネガティブな気持ちを克服する

ルール4 ファクトチェックで後ろ向きから前向きに

ルール5 戦略的撤退でネガティブな人と上手につきあう

ルール6 4つのCで悪い知らせをうまく伝える

Part3 ポジティブな拡散力を生み出す

ルール7 前向きな考え方を拡散する

 

著者紹介

ミシェル・ギラン(Michelle Gielan)

アプライド・ポジティブ・リサーチ代表、ペンシルベニア大学応用ポジティブ心理学修士。米CBS、FOXニュースのキャスターを経てビジネスコーチ、コンサルタントとなる。夫であるポジティブ心理学者ショーン・エイカーとともにコンサルティングを行う。

訳者紹介

月沢李歌子(つきさわ・りかこ)

津田塾大学卒。外資系投資顧問会社勤務から翻訳家に。訳書に『ポジティブ・リーダーシップ』(草思社)『最高の仕事ができる幸せな職場』(日経BP社)『ディズニー「感動」のプロフェッショナルを育てる5つの教え』(朝日新聞出版)ほか。

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Amazon:悪い知らせをうまく伝えるには?:ミシェル・ギラン著:本

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フリー(無料)ほど、高いものはなかったのかもしれない!? 超監視社会――私たちのデータはどこまで見られているのか?

超監視社会

――私たちのデータはどこまで見られているのか?

ブルース・シュナイアー 著 池村千秋 訳

◆無意識にネットに残した足跡の思わぬ使われ方

カーネギー・メロン大学の研究チームは、公共の場に置いたカメラの前を通りがかった人の個人データをリアルタイムでディスプレーに表示することに成功した。通行人の画像を顔認識ソフトウエアやフェイスブック上で公開されたタグづけされた写真データベースと照合しただけである−−。(第3章より)

 毎日、肌身離さず携帯電話やスマートフォンを持ち歩き、facebookのようなSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)、Google検索、ソーシャルゲームなどの無料サービスを利用するなかで、私たちは、日々の行動の足跡を位置情報とともにたくさん残しています。さて、それらのデータが、どのように扱われているか、じっくり考えたことがあるでしょうか?

◆情報セキュリティの世界的権威が放つ最新作

 すべてがネットにつながれる時代。私たちの詳細な個人情報は、 GoogleやAmazonといった巨大企業に握られ、それらのデータは、国家による個人の監視強化を促しています。アメリカ国家安全保障局(NSA)の元職員エドワード・スノーデンによる暴露は、その一端を浮き彫りにしたことは言うまでもありません。
 そのスノーデン事件も契機となり、2015年に情報セキュリティの大家ブルース・シュナイアーが発表した本書は、私たちがネットに残した履歴が企業、国家により、どのように利用されているかを克明に描き、個人のプライバシー侵害の実態について警鐘を鳴らします。各種の履歴は、マーケティング目的で転売され、他方、私たちに確認をとられることなく諜報活動のために政府に引き渡されているのです。

◆まずは、ネットの履歴を消さずにはいられなくなる

 著者のシュナイアーは、巨額の税金が投入されて国家が公然とプライバシー侵害を行ったところで、テロの予防などに何の成果も出ていないことを強烈に批判します。自身は、一切インターネットに個人の履歴を残さないようにし、小売りのポイントカードの類も利用しないのだとか。それでもGmailアカウントの人とやりとりすればその段階で個人情報はネットに残るため、プライバシーは守りきれないと絶望的な嘆きの声を綴っています。
 プライバシーへの意識は、個人の価値観しだい。しかし、私たちは、かつてない「超監視社会」に生きていることは、間違いありません。そのことを自覚したうえで、あなたは、これからどのように自分や家族のプライバシーを守りたいでしょうか? 読み始めると本を脇に置いて、ひとまず、ネットの履歴を消さずにはいられなくなる、衝撃的な一冊です。
(担当/三田)

本書の目次から 
第1部 私たちの超監視社会 (第1章 情報化時代の「排ガス」/第2章 監視されるデータ/第3章 分析されるデータ/第4章 監視ビジネス/第5章 国家の監視と統制/第6章 官民監視パートナーシップ)
第2部 なにが脅かされるのか? (第7章 政治的自由と正義/第8章 公平で平等なビジネス/第9章 企業の競争力/第10章 プライバシー/第11章 安全)
第3部 超監視社会への対抗策 (第12章 原則/第13章 国家に関する提案/第14章 企業に関する提案/第15章 私たちができること/第16章 新しい社会規範)

著者紹介

ブルース・シュナイアー(Bruce Schneier)

世界的な暗号研究者であり、コンピュータ・セキュリティの権威。発行するニューズレターやブログの読者は世界中で25万人を超える。ハーバード大学法科大学院のフェロー、レジリエント・システムズ社最高技術責任者(CTO)も務める。著書に『信頼と裏切りの社会』(NTT出版)、『セキュリティはなぜやぶられたのか』(日経BP社)ほか。

訳者紹介

池村千秋(いけむらちあき)

翻訳者。訳書に『ライフ・シフト――100年時代の人生戦略』(東洋経済新報社)『年収は「住むところ」で決まる』(プレジデント社)ほか多数。

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Amazon:超監視社会 私たちのデータはどこまで見られているのか?:ブルース・シュナイアー著:本

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最強のクルマバイヤーズガイド『2017年版間違いだらけのクルマ選び』が今年も刊行!

2017年版間違いだらけのクルマ選び

島下泰久著

 

発売予定日:2016年12月17日

(地域により遅くなることがあります)

 

自動運転化、電動化の行く末は? 40周年を迎えた『間違いだらけ』が読み解く!

 いよいよ注目のプリウスPHVが登場、これが次世代車の本命なのか? ハイブリッドにも様々な方式のものが現れ、一括りにしづらい状況になっている。一方で、長足の進歩を続ける自動運転技術からも目が離せない――。

 クルマ界が複雑になり、クルマ選びが難しくなるほどに、本書著者・島下泰久の本領が発揮される。綿密で幅広い取材と試乗に基づいた明確なビジョンと、長年のクルマ好きとしての嗅覚で、クルマ界を読み解き、100車種近くを徹底批評。めっぽう面白く、クルマの今がわかる、マストな1冊が今年も刊行!

 

●2017年版の指摘

自動運転化の進歩に戦慄。もう後退はあり得ない

すべてが電気自動車になれば問題解決、とはならない

センシング技術と身体感覚のギャップは埋まるか?

完全自動運転時代のクルマ選び基準はどうなる?

長期展望で選択と集中。「技術の日産」に今、期待大

 

◎第1特集 プリウスPHVと最新ライバルたち

◎第2特集 スバル躍進の秘密を解き明かす

◎巻末特集 40周年! ゴルフGTIの現在過去未来

 

★新企画! 今期のベスト3台
  ――島下泰久のオススメ筆頭グルマたち

 

●今期版のニューカー

プリウスPHV/ノートe-POWER/テスラ・モデルX/インプレッサ/パッソ/ブーン/イグニス/タンク/ルーミー/トール/バレーノ/フリード/セレナ/ムーブ・キャンバス/アルト・ワークス/NSX/レクサスLC/C-HR/メルセデス・ベンツEクラス/シトロエンC4カクタス/プジョー308BlueHDi/アバルト124スパイダー/プジョー308GTi270

 

※本書のカバー画像が下記リンクよりダウンロードできます。本書の紹介にお使いいただけます。

『2017年版間違いだらけのクルマ選び』カバー画像

 

著者紹介

島下泰久(しました・やすひさ)
1972年神奈川県生まれ。立教大学法学部卒。走行性能だけに留まらない、クルマを取り巻くあらゆる事象を守備範囲に自動車専門誌、一般誌、ファッション誌、webなど様々なメディアを舞台に活動。2016-2017日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。一時休刊していた年度版『間違いだらけのクルマ選び』を、2011年の復活から徳大寺有恒氏とともに執筆。『2016年版』からは単著となった。自動運転技術、電動モビリティを専門的に扱うサイト「サステナ(http://sustaina.me)」を主宰。

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なぜ彼らは自分の異常さに気づけないのか? 人間の心の病理に迫る。  『自分の「異常性」に気づかない人たち』西多昌規 著

自分の「異常性」に気づかない人たち

―― 病識と否認の心理

西多昌規 著

◆自分の異常性を気づく機能「病識」とは何か?

 精神科には、「自分はおかしくない」「病気じゃない」と言う本人の意志に反して、家族や会社の上司、警察など第三者に半ばムリヤリ連れて来られる人がいる。多くは統合失調症に代表される妄想性疾患である。このように明らかにまわりに迷惑をかけているのに自分が精神的に病的かどうかを認識できないことを、精神医学では「病識が無い」という。重篤な心の病気と診断されたにもかかわらず、本人の病識欠如のため治療を受けず、他者に危害を加え重大な犯罪に発展したり、自殺に及んだりする事例が後を絶たない。
 本書は精神科医である著者が、20年の臨床経験の中で出会った、さまざまな「病識無き人たち」を取り上げ、なぜ彼らは異常な行動をやめられないのか、なぜ他人に迷惑をかけていることがまったく理解できないのか、無理解にはどんなパターンがあるのかなどを解説し、彼らの隠された心の病理を解明しながら、対処法など処方箋を提供するものである。

◆軽微な「異常」を見分けるのは専門家でも難しい

 今や100万人を越え国民病の様相を呈しているうつ病でも、病識を失ってしまう場合がある。本書でも紹介されているが、「自分のせいで仕事がダメになった」というネガティブ思考に囚われたうつ病患者には、その考えの異常性を指摘し、説得して自信をつけさせようとしても、うまくいかないことが多い。自己愛型パーソナリティ障害の患者の中にはクレーマー的行動をしてしまっても、その異常性を認識できない人が少なくない。また、人の気持ちや考えを思いやる社会的想像性に支障が生じることで人間関係の問題を抱えがちな自閉症スペクトラム症。これらの人びとも、自分の精神状態を洞察する能力を欠いていることがある。
 日常に視点を落としてみても、もっと軽微な「異常」を抱える人の中に、もしかすると「病識」が不十分な人は、実はかなりいるのではないだろうか。
大学病院で働く精神科医たちの本音も散りばめられた本書は、精神医療のリアリティにあふれている。人間の心の病理に関心のある方はもとより、「自分の異常性に気づかない人たち」に困惑している方、さらには現代精神医療の現状に興味のある方など、幅広く多くの方に読んでいただきたい一冊である。

 (担当/吉田)

著者紹介

西多昌規(にしだ・まさき)

精神科医・医学博士。スタンフォード大学医学部精神行動科学客員講師。石川県出身、東京医科歯科大学卒業。国立精神・神経医療研究センター病院、茨城県立こころの医療センターなどで精神科医としてのトレーニングを積む。ハーバード大学医学部精神科研究員、東京医科歯科大学助教、自治医科大学講師として勤務。大学病院精神科では、数多くの患者を診察するだけでなく、医学生・研修医の教育・指導を行う。メンタルクリニックや企業産業医としての診療経験も豊富である。日本精神神経学会専門医、睡眠医療認定医など、専門医資格も多数持つ。専門はうつ病や睡眠障害を中心とした臨床精神医学・睡眠医学、脳波・脳機能画像などを扱う精神生理学。国内外の専門誌に学術論文を精力的に発表している。現在はスタンフォード大学医学部にて睡眠医学の在外研究を行っている。

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