草思社のblog

ノンフィクション書籍を中心とする出版社・草思社のブログ。

ギャンブルで儲け続ける科学者が、存在する!  完全無欠の賭け――科学がギャンブルを征服する アダム・クチャルスキー 著/柴田裕之 訳

完全無欠の賭け

――科学がギャンブルを征服する

アダム・クチャルスキー 著 柴田裕之 訳

◆ギャンブルで儲け続ける科学者が、存在する!

 宝くじ、ルーレット、競馬からポーカー、果てはサッカー、バスケットボールなどを対象とした「スポーツベッティング」まで、いまや科学者があらゆるギャンブルの領域に進出し、最新科学を駆使してコンスタントに儲けを出している――。これは本当のことなのです。
 「ギャンブルは運まかせ」「胴元には絶対勝てない」「一回は勝てても、勝ちは続かない」など、賭けごとに関して金言のように言われてきた常識はすでに覆されています。利益を上げるために、賭けごとを「産業」「事業」として行うことが、科学のおかげで可能になっているという驚きの事実。本書は研究者で、サイエンスライターでもある著者が、多数の当事者への取材を元に科学的ギャンブル攻略の現状をレポート、その裏側にある科学を解説する興奮の一冊です。

◆統計モデリングに人工知能、ゲーム理論、物理学など最新科学を総動員

 実は、科学とギャンブルとの関係は今に始まったことではありません。それどころか、少なからず、科学はギャンブルに挑むことで発展してきたとさえ言えます。初期の確率論はサイコロの研究から始まっていますし、ゲーム理論の草創期にはポーカーの研究が重要な役割を果たしました。統計学の研究では、当初、ルーレットが注目されました。ランダムな数値を利用したシミュレーション法には、カジノで有名な地名にちなんで「モンテカルロ法」という名前が付いています。これらギャンブルの研究から始まった学問は、統計学や経済学、あるいは原爆開発などに応用され、発展してきました。それが今、またブーメランのように、出発点であるギャンブルの研究、さらにはその攻略法に使われているのです。
 実際、本書で紹介される競馬やサッカー、バスケットボールに関する賭けの攻略には統計モデリングやモンテカルロ法が使われます。さらに、最新のポーカー攻略にはゲーム理論に加えてAIも利用されていますし、ルーレット攻略には確率論だけでなく、物理学やカオス理論が援用されます。無味乾燥に思えた科学や数学の知見を武器に、血湧き肉躍るギャンブルの世界に乗り込み、いまやそれを征服しつつある科学者の姿に、ギャンブルに興味がある方はもちろん、最新のデータサイエンスやAIに興味のある方も、きっと興奮を覚えることでしょう。

(担当/久保田)

著者紹介

アダム・クチャルスキー
一九八六年生まれ、ロンドン在住。ケンブリッジ大学で数学の博士号を取得。ロンドン・スクール・オブ・ハイジーン・アンド・トロピカル・メディスン(ロンドン大学衛生熱帯医学大学院)で数学モデリングを教えながら統計学や社会行動の論文を発表する一方、サイエンスライターとしてポピュラーサイエンスの記事も執筆している。二〇一二年にはウェルカム・トラスト・サイエンスライティング賞を受賞した。
柴田裕之
翻訳家。訳書に、ドゥ・ヴァール『動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか』、ヴァン・デア・コーク『身体はトラウマを記録する』(以上、紀伊國屋書店)、ミシェル『マシュマロ・テスト』、リドレー『進化は万能である』(共訳)(以上、早川書房)、ハラリ『サピエンス全史』(河出書房新社)、ファンク『地球を「売り物」にする人たち』(ダイヤモンド社)、リフキン『限界費用ゼロ社会』(NHK出版)などがある。

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真珠湾攻撃のニュースを知り、本書の刊行を決意した元大統領 『裏切られた自由【下】フーバー大統領が語る第二次世界大戦の隠された歴史とその後遺症』ハーバート・フーバー著

裏切られた自由【下】
――フーバー大統領が語る第二次世界大戦の隠された歴史とその後遺症
ハーバート・フーバー 著 ジョージ・H・ナッシュ 編 渡辺惣樹 訳

 本書は第31代アメリカ大統領ハーバート・フーバー(任期1929~33)が20年の歳月をかけて完成させた第二次世界大戦の記録“FREEDOM BETRAYED:Herbert Hoover’s Secret History of the Second World War and Its Aftermath”の全訳(下巻)です。原書は1000頁を超える大著で、日本語版では上・下巻に分割しての刊行になりました。日本語版の上巻(本年7月刊)では開戦前から1944年までの主要トピックスが、下巻ではヤルタ会談から戦後処理にいたるプロセス及び補足資料が収録されています。
 スターリン圧政下のソビエトと密接な関係を築き、真珠湾攻撃を奇貨として世界大戦に参入したルーズベルト外交を「自由への裏切り」と断罪した本書は、2011年にフーバー研究所から刊行されると大きな話題を呼びました。日本語版上巻も刊行以来、版を重ねています(4刷)。人類史上類をみない悲劇となった第二次世界大戦はどのような経緯で始まり、そしてどのように終わったのか。パワーポリティクスの現場を熟知した元アメリカ大統領が生涯をかけて完成させた記録は、類書にない説得力にあふれています。
 本書に収録された膨大な資料・証言は、私たちのこれまでの歴史認識に根本的な見直しを迫るものです。そして日本人として注目すべきは、フーバーが本書の刊行を決意した直接のきっかけとなったのが日本軍の真珠湾攻撃のニュースだったということです。フーバーは真珠湾攻撃の翌日、友人に宛てた手紙の中で「日本というガラガラヘビに(我が国政府が)しつこくちょっかいを出した結果、そのヘビが我々に咬みついた」という印象的な表現を使ってルーズベルト外交を批判しています(本書「史料1」p452)。さらに戦後、東京でマッカーサーと会談した際には「日本との戦いは狂人(ルーズベルト)が望んだもの」という点で意見の一致をみています(本書「史料9」p475)。「連合国の正義」を前提に語られ続けてきた第二次世界大戦に、新たな視点から光をあてるのが本書です。フーバーが丹念に記録した「歴史の細部」が、多くの読者の目に留まることを願ってやみません。

(担当/碇)

「訳者あとがき」より
 《「肩の荷が下りた」。これが本書の翻訳作業を終えた時の感慨であった。編者であるジョージ・H・ナッシュ氏も言っているように本書は歴史修正主義に立つ歴史書の傑作である。私は、三年前にもう一つの傑作である『ルーズベルトの開戦責任』(ハミルトン・フィッシュ下院議員)の翻訳上梓を終えていた。フィッシュ氏の著作の時もそうであったが、本書の原本を手にした時に、「隠されている史実を日本の読者に伝えてほしい」と訴える著者の声を聞いたような気がした。その託された願いを、ようやく果たすことができた。
 アメリカの元大統領(フーバー)と、対日宣戦布告を議会を代表して容認した共和党の重鎮(フィッシュ)が戦後そろって歴史修正主義に立ち、フランクリン・デラノ・ルーズベルト大統領の外交を厳しく批判している。この事実はあの戦争を考える際にけっして無視することはできない。
 ここで、本書の内容について私の思うところを書こうとは思わない。歴史の隠された細部に触れて多くの読者は驚いたに違いない。意図的な「隠蔽」があったのか、それとも歴史家の見過ごしなのか。それは読者の判断に委ねたい。ただ、本書を読了した読者が、真の歴史はその細部に宿るという私の主張に肯いてくれるに違いないと思っている。あの戦争がいかにして始まりそして終わり、そしてなぜいつ果てるともしれない冷戦が始まったのか。本書はそれを考える作業に信頼できる道標となるはずである。》

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『うまい日本酒をつくる人たち』あとがきのあとがき/増田晶文

うまい日本酒をつくる人たち

――酒屋万流

増田晶文 著

すわ、日本酒ブーム到来! 
 なんて声がきこえてきたのは、2015年あたりからだったでしょうか。
 友人知人は、「妙齢のお嬢さんが日本酒を呑んでいる」と注進してきます。
 SNSでは、たくさんの御仁が、この酒についてご批評をしてらっしゃる。
 テレビや雑誌、新聞での日本酒の報道をみかけることだって、ずいぶんと多くなった。輸出額は増加の一途です。
 大学に日本酒を愛好するサークルができているというのも知りました。私の世代の学生時代といえば、日本酒なんて鬼門そのもの、こんなにマズくて悪酔いするモンはなかったんですが……。 
 当初は私も、「ふ~~ん」なんて生返事しつつ、一升瓶を抱き寄せ、欠け湯呑で冷や酒(常温の酒をこう呼びます)をチクとやっておったのですが、そのうち「むむっ、確かにナンかキテいるぞ」と、少しお尻のあたりがむずむずしはじめたのでありました。
 実際、盛り場をほっつき歩くと、以前は本格焼酎の一升瓶が並んでいたお店で、日本酒がとってかわっているのを見かけるようになりました。
 あろうことか(!)、東京あたりでは、日本酒を供するええカッコしい、もといスタイリッシュな店が目立って増えています。飲食業界は、イタリアンもどきが跋扈したあと、一気に和のテイストへなだれ込んだようです。
 日本酒の会だって、オッサンやマニアばかりの辛気臭いのではなく、〝フェス〟〝ナイト〟なんぞの看板で、若者や婦女子を多数動員するイベントも。 
「汎日本酒主義」を標榜する私といたしましては、まぶしいような、ようやく悪夢が覚めたみたいな、ちょっと愉快な心もちがしたものでした。

 日本酒は、1970年代半ばから、製造量、売上げともずるずると後退をはじめ、1990年代以降にいたっては、すさまじい勢いで坂道を転がり落ちてしまいます。酒蔵の数も、悲しくなるほど減る一方でした。
 そんな長期低落に、ようよう底が見えはじめたのは東日本大震災の直後です。
 なぜ、こうなったかについては、『うまい日本酒をつくる人たち 酒屋万流』の中に書いておりますので、ぜひご高覧ください。
 といいつつ、日本酒再注目の要因のひとつを申し上げれば、それはクオリティが飛躍的に向上していったことに尽きます。
 ようやく、うまい日本酒が身近になってきたのです。

『うまい日本酒をつくる人たち 酒屋万流』では、日夜「うまい日本酒」のことを想い、愛おしみ、醸している11人の蔵元や杜氏が登場します。
 新政、誉池月、丹澤山、蓬莱泉、まんさくの花、北雪、末廣、花巴、アフス、伊根満開そして大信州……いずれも銘酒と呼ぶにふさわしい逸品です。
 加えて、今回は世界に冠たるモルトウイスキー「イチローズモルト」のベンチャーウイスキー社、「馨和」をはじめうまいクラフトビールを醸すファーイーストブルーイング社も訪ね、それぞれのトップと語り合いました。
 テーマは日本酒、ウイスキー、ビールを問わず「酒に求められる本質」「酒をめぐる文化」です。日本酒が、今どこにいて、これからどこへ向かうのかについても考えました。
 日本酒にさほど興味がなくとも、日本の文化、モノづくりの本質ということに眼がいく方々には、ぜひ読んでいただきたいです。
 な~んて書くと、シチ面倒な内容と誤解されてしまいそうですが、いえいえ、決して堅苦しくはありません。エッセイ、ルポとして気軽にページをめくってください。
 酒と相性のいいお料理、銘酒に銘蔵、名杜氏ガイドブック、ちょっとした旅行記の一面も備えております。

 前作『うまい日本酒はどこにある?』は2004年の初版、私にとっては最初の日本酒の本でした。あれから十余年、再び日本酒について書けたことの、ささやかなよろこびに浸っております。
 かつての私は、ワンテーマに一冊のみ、一冊にすべての想いを傾注させるのを是としておりました。だけど、日本酒のように奥深い素材は、とても一冊では書ききれません。知れば知るほど、書かねばならぬ事々が湧きだしてくるものだと知りました。
 だからこそ、衿と居住まいを正して、再び日本酒についてペンを走らせました。
 前作では地酒蔵と大メーカー、酒販店から居酒屋という具合に、日本酒という川の流れにそって書きました。
 今回の『うまい日本酒をつくる人たち』では、酒をつくる人たち、文化、本質にスポットライトを当てています。二作をもって、日本酒の外堀と内側を描くことができたと自負しております。
 
 前作と本作の間には、コミック『いっぽん!! しあわせの日本酒』(集英社)も挟まっています。この漫画の企画から酒と蔵の選定、取材、原作執筆を担当しました。それが本作の種子になったのは間違いありません。
 ただ、マンガは私の意図が100パーセントというわけにはいきません。今回の、文章で表現する『うまい日本酒をつくる人たち』は、いわば純米無濾過生原酒というところでしょうか。

 ひとつ、作中で触れながら、書き漏らしたことがあります。それは、私が普段どんな日本酒を呑んでいるのか? ということです。
 ここ数年は、純米酒を口にすることが多くなりました。
 シンプルに、純米大吟醸酒は敷居と値が高いということもありますが、ハイエンドならではの、ふくらみが華美でモワっとくる口当りが、どうも……いいオンナだけど、派手すぎてオレの手には余るみたいな……こういう、高級なお酒をいただくのは、蔵を訪ねた際や、仕事がらみのことが多いです(もちろん、その際には、ありがたく頂戴しております!)

 いつもは、普及版の酒を愉しんでいます。純米酒というグレードは、蔵の本質をみるのに、いちばん適しているのではないでしょうか。このクラスで香り、五味、キレとも抜群の酒とめぐりあったら、まさにしあわせです。
 家では、働き者だけど怖い女房、いっちょう前に日本酒好きになった息子と晩酌します。家族の意見は、素朴だけど辛辣でもあり、とても参考になります。

 冒頭に日本酒ブームと書きましたが、実のところ、私はこの風潮を、とってもウサン臭くみつめています。
 そも、ブームなんて、本質とはかかわりのないところにあるからです。
 日本人は、なにかというとバスに乗り遅れるな、とムキになりますし、潮目が変わればさーっと引いてしまう。マスコミが本気で日本酒のことを考えているかというと、これは、まったくもって疑問です。
 若い方々が日本酒を呑むのはお店のみ、しかもグラスで。あるお嬢さんは、猪口や盃のことは知っているけれど、それで呑んだことがないそうです。なるほどと思う一方で、彼女と日本酒にとって、不幸な時代がきていると胸がいたみました。
 一時は底を打ったとみられていた日本酒の実績だって、じわり、という感じで下降しつつあります。その煽りで蔵の数は減るばかり。実質1200ほど、と悲観的に推測されています。
 お酒を醸す側も、トレンドといわれる甘・酸・香というテイストに傾きがち。ことに若手のつくり手たちは、個性というものを勘違いしているように思えてなりません。
 本書のタイトルにも附した「酒屋万流」とは、いろんなつくり、味わいの酒が百花繚乱し、蔵ごとの個性、いわば文化が競いあうことをいいます。
 酒屋万流となれば、呑む愉しみが何倍にも増えていきます。

 たいへん残念ですが、日本酒は身近なようでいて、日常的な食文化ではなくなりつつあります。
 だからこそ、もう一度、日本酒にあたたかい眼を向けてほしい。日本の文化、大切にしてきた本質、ものづくりの真髄を、日本酒の深い味わいから思い起こしてみませんか?
 どうか『うまい日本酒をつくる人たち 酒屋万流』を手にとってください。
 純粋で真摯、心やさしき蔵元たちの言葉から、私たちが失ってはいけない、大切な事々に想いを馳せていただきたいのです。
(了)

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お腹は“引き寄せの磁石”、古代道教に伝わる、最強のデトックスマッサージ「チネイザン」とは? 『氣内臓 お腹をもむと人生がまわりだす』Yuki著

氣内臓(チネイザン)お腹をもむと人生がまわりだす

――心と体の詰まりをとるデトックスマッサージ

Yuki 著

◆お腹に手をあてて、心の声を聞いてみませんか?

 本書は、20代で原因不明の不調に悩んでいた著者が、ヨガ、マクロビオティック、タイ式マッサージなど世界に伝わるさまざまな健康法に興味を持ち、自らの体ですべて試した中、最も即効性があったという「チネイザン」の効果とそのやり方をわかりやすく紹介する一冊です。
 チネイザンとはお腹をもむマッサージのことで、正式には「氣内臓デトックス療法」と呼ばれ、世界最強のデトックスマッサージといわれています。もともとは古代道教の道士たちが健康のために行っていた内臓マッサージを、中国系タイ人である謝明徳(マンタク・チア)というタオイストが、現代の解剖学などと融合させて、開発したものです。本拠地であるタイのチェンマイにあるリトリート施設には世界各国からチネイザンを学びに多くの人が訪れています。
 古代道教では、内臓に溜まった未消化の感情(怒・喜・思・悲・恐)によって体に「氣」の停滞が生まれ、内臓にダメージを与え病気になると考えられています。チネイザンでは内臓をもみこみ、内臓に溜まった負の感情などの老廃物を外に流し出すことで、心と体を本来あるべき状態に戻すようにします。内臓をもむことで下垂した内臓が正しい位置に戻り、溜まっていた負の感情もデトックスできるため、心身ともに好調の状態になるわけです。

◆お腹は“引き寄せの磁石”――ふわふわふかふかお腹には、自分の欲しいものが宿る

 著者はチネイザンによって人生が劇的に変わったと断言しています。
それまでは自分に自信がなく、仕事も恋愛も長続きせず、何をやっても中途半端だったという著者ですが、チネイザンをはじめてたった7年の間に、天職に出会い、パートナーに出会い、子供を授かりました。まさに、お腹をもむだけで人生がまわりだした、といえるのです。著者のもとにもチネイザンで人生が変わったという人がたくさん集まってきています。
 今、何を試してもなかなか不調が治らないという人たちの最後の頼みの綱として「チネイザン」への注目が集まっています。ぜひ本書を通じて、より多くの方に一人で安全にできる「チネイザン」のやり方を学んでいただければと思います。

 (担当/吉田)


氣内臓 お腹をもむと人生がまわりだす
――心と体の詰まりをとるデトックスマッサージ  目次

プロローグ 何をやっても中途半端だった私が
「お腹をもむ」だけで劇的に変わった
・仕事も恋愛もダメダメ、何をやっても中途半端だった私
・自分探しと健康法探しに疲れ果てる日々
・導かれるようにタイで「氣内臓(チネイザン)」と出会う
・虚弱体質がみるみる元気に、パートナーにも出会い、無排卵無月経だった私が妊娠!

1章 お腹に溜まった負の感情、老廃物が不調の原因だった
・心の状態はお腹に表れる
・心と体を同時に癒すチネイザンとは?
・未消化の感情が内臓を傷つける
・内臓からのSOSの声、聞こえていますか?
・お腹=心のサイン

2章 お腹をもむと、なぜ人生が好転するのか
・おへそはエネルギーの出入り口
・詰まりのないおへそが理想
・腹夢と偽夢
・願いが叶いやすいお腹の特徴
・不幸なお腹、幸せなお腹の分かれ道
・内臓力が幸せを決める
・イイ子をやめれば本来の自分がよみがえる
・溜め込み度チェック

3章 心と体の詰まりをとるチネイザンマッサージ
・一人でできるセルフチネイザンマッサージ
・陰陽五行説と内臓
・内臓はどこにある?
・内臓を直接もむ、イメージで
・「お腹を耕す」6つの基本のマッサージ
1おへそを開く
2小腸をほぐす
3内臓を集める
4大腸の引き上げ
5大腸のデトックス
6横隔膜のマッサージ
・お腹に語りかけながらマッサージしましょう
・痛みの特定とそれぞれのマッサージのやり方
1イライラ、肩こり、頭痛は肝をもむ――肝のチネイザン
2手足の冷え、眠れないときは心をもむ――心のチネイザン
3食べ過ぎ、不安なときは胃をもむ――胃のチネイザン
4皮膚トラブル、孤独感は肺をもむ――肺のチネイザン
5むくみや疲れ、ネガティブ思考は腎をもむ――腎のチネイザン
6恋愛関係の悩み、ストレスは子宮・卵巣をもむ――子宮・卵巣のチネイザン
・お風呂でマッサージ
・アロマオイルでより効果を高める
・チネイザンで本当に大切なこと

4章 チネイザンで全身が引き寄せ体質に変わる
・ふかふかなお腹で幸せを引き寄せる
・自分の内側にすべてがあった
・お腹は“引き寄せの磁石”
・お腹が喜ぶ感覚を知る
・気持ちの良さを自分に許す
・幸せはお腹が運んでくれる

5章 いつでもどこでも効果100倍の5つの神ポーズ
・忙しい人におすすめ、効果100倍の神ポーズ
・むくんだときの神ポーズ
・食べ過ぎたときの神ポーズ
・イライラしたときの神ポーズ
・心が落ち込んだときの神ポーズ
・子宮の神ポーズ

エピローグ 「お腹=自分」を大切にする生き方へ
・お腹はあなたの最高の味方
・自分の幸せは自分しか知らない
・自分の大好き、気持ちいいを知ろう
・違和感に気づく
・本音を出して思いのままの人生に
・私らしく、幸せになる

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風で旅する、動物にくっつく、数千年も発芽の時を待つ……子孫繁栄を願い、タネたちはがんばっている! 『スイカのタネはなぜ散らばっているのか』稲垣栄洋 著 西本眞理子 絵

スイカのタネはなぜ散らばっているのか
――タネたちのすごい戦略
稲垣栄洋 著 西本眞理子 絵

 著者の稲垣氏は、過去に草思社で「身近な雑草のゆかいな生き方」(2003)、「身近な野菜のなるほど観察記」(2005)、「蝶々はなぜ菜の葉にとまるのか」(2006)を刊行し、近年も、「弱者の戦略」(2014、新潮選書)、「たたかう植物」(ちくま新書、2015)など、植物や動物を時に擬人化したユニークなエッセイを多数刊行してきました。その稲垣氏が植物の「タネ」にしぼって、その不思議に迫ったのが本書です。

 昨今、「ウニはすごい、バッタもすごい デザインの生物学」「ざんねんないきもの事典 おもしろい!進化のふしぎ」など、生きもの本が人気ですが、本書もそうした“生命の不思議本”として読んでいただける本です。

 植物の生き残り戦略とは、つまるところ、「タネをいかに拡散するか」です。植物は移動できませんが、タネは移動できます。タネたちの「移動」への執念と知恵には、驚くばかりです。
 たとえば、オオバコのタネは靴の裏や車のタイヤにくっついて移動し、テッポウウリは時速200㎞もの速度で実からタネを長距離噴射、キク科の雑草のタネは綿毛を利用してスカイツリーより空高く飛行し、カエデのタネは2枚のプロペラで回転移動、スミレのタネは栄養豊富なゼリーを餌にしてアリに運ばせます。いったいどうやって、そのような移動の知恵を身につけたのでしょう。

 このほか、「柿のタネは丸いのに、なぜお菓子の柿の種は細長い?」「イチゴの表面のつぶつぶは、タネじゃなくて実!」「梅干しのタネもサクランボのタネも、じつはタネじゃない!」「ヒマワリのタネは、なぜ白と黒のシマ模様なのか?」などの、タネトリビアも満載です。
 
 ところで、本書のタイトルにもなっているスイカですが、なぜタネが実の中で散らばっているのでしょう。メロンやカボチャなどはタネが実の中心にまとまっているので、タネだけ取り除いて食べることができますが、スイカはそういうわけにはいきません。このあたりにスイカの戦略がありそうです(くわしくは本書で)。

 本書には、ほぼ全項目に、美しいボタニカルアートを掲載(約60点)。イラストレーターの西本氏は、日本植物画倶楽部会員で、朝日新聞に植物画を連載するなど、この道の大ベテラン。絵を眺めるだけでも楽しい本です。

(担当/貞島)

著者紹介

稲垣栄洋(いながき・ひでひろ)
1968年静岡県生まれ。静岡大学大学院農学研究科教授。農学博士。専門は雑草生態学。岡山大学大学院農学研究科修了後、農林水産省に入省、静岡県農林技術研究所上席研究員などを経て、現職。著書に、『身近な雑草のゆかいな生き方』『身近な野菜のなるほど観察記』『蝶々はなぜ菜の葉にとまるのか』(いずれも草思社)、『身近な野の草 日本のこころ』(筑摩書房)、『弱者の戦略』(新潮社)、『徳川家の家紋はなぜ三つ葉葵なのか』(東洋経済新報社)、『雑草キャラクター図鑑』(誠文堂新光社)など。

イラスト

西本眞理子 (にしもと・まりこ)
1955年兵庫県生まれ。日本植物画倶楽部会員。神戸大学教育学研究科修士課程修了(美術科教育)。兵庫県内の小中学校教諭を経て現在、岡山理科大学非常勤講師。NHK文化センター福山、公民館、植物園等で植物画とフランス語を教える。著書に『植物画 はじめての彩色レッスン』『花のポートレート春・夏』『花のポートレート秋・冬』『やさしく学ぶ植物画』(いずれも日貿出版社)など。また『日本カヤツリグサ科植物図譜』(星野卓二・正木智美著、平凡社)の絵を担当。

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トランプはなぜ韓国を「物乞いのようだ」と言ったのか 『韓国は消滅への道にある』李度珩 著

韓国は消滅への道にある

李度珩 著

 八月末の北朝鮮のミサイル実験後、日米電話会談でトランプ大統領は韓国大統領を「物乞いのようだ」と批判したという。北朝鮮に対話と融和的政策を求める文在寅大統領がアメリカに不信感もたらしていることがわかる。本書の冒頭で、退任する在韓米軍の司令官が著者に自分の命令は北のもう一人の司令官(金正日)に筒抜けだったことを述懐するエピソードが出てくる。韓国は米との同盟軍から作戦司令の権限を返還させることを目標にしているし、ソウル周辺の大規模の米軍基地を南に下げるように交渉している。また究極には米軍の韓国からの撤収ももくろんでいる。
 朝鮮戦争は1950年6月、米軍の軍事顧問団が撤退したすきを狙って、北からの侵攻で始まった。1953年、中国人民軍と北朝鮮軍と米軍との間で休戦条約が結ばれた。韓国は一方の当事者ではなかった。それから64年、この休戦状態は本質的に変わっていない。「自由民主主義」を国是として米国の支援の下に誕生した韓国と、「共産主義一党独裁」の北朝鮮が38度線で対峙しているのだ。軍事的空白が生まれるとたちまち北は南を飲み込みかねない。
 韓国の現在の国民はかなり親北・容共的な傾向を示している。トランプはこの韓国の北との対決姿勢を示さない(核実験後は変わってきたとはいえ)対応に苛立っているのだ。
 北朝鮮の核による恫喝の末、この先、朝鮮半島はどうなるのか。すでに南北合意した連邦制の統一国家ができるのか。著者はその時は北朝鮮の主導のもとに共産主義的国家になると見ている。一つは長年の朝鮮労働党による地下工作活動が功を奏して、韓国は司法、教育、メディアまで北に浸食されているからだという理由である。もう一つは韓国人の性質、気質からくるものという理由。
「韓国人、朝鮮人の心の底にはウエグックノム(外国の奴)の影響を受けずに、水入らずの同族同士で平和に暮らしたいという切望が潜んでいるのかもしれない」。そういう意味で「自力で核兵器やミサイルを開発して米日を脅かしている金正恩は『偉い』となって北を支持するということになってしまう」(P169)。
 民主主義という国是を忘れた韓国と強固な意志による共産党独裁を貫く北朝鮮、もう目の前に韓国崩壊と北朝鮮による統合が見えている。核兵器を持った反日的な統一朝鮮が、半島に生まれたら日本はどうなるだろうか。それを考えるための格好の評論書である。

(担当/木谷)

著者紹介

李度珩(イ・ドヒョン)

1933年、ソウル生まれ。50年、ソウル工高在学中に軍隊に入隊。53年、陸軍中尉任官。アメリカ陸軍広報学校修了、陸軍政訓学校教官。64年、予備役編入、陸軍大尉。この間、62年、建国大学国文科卒業。64年、朝鮮日報社入社。ベトナム特派員、外信部長、日本特派員、論説委員を経て、92年退社。75年~76年、慶應義塾大学新聞研究所留学。金大中政権以来、最も厳しい言論の締めつけを加えられながら、これに抗して、鋭い批評活動を展開。現在、、四百三十余名の会員を擁する新聞・放送ウォッチャーの会Argus会長。会誌「現象と真相」(月刊)発行人。韓国戦略問題研究所顧問。韓日協力委員会常任理事、英国戦略問題研究所元会員、日本国際文化会館会員。著書に『韓国人が見た日本』(共著)『金大中 韓国を破滅に導く男』『ソウル発信 日本検証』『北朝鮮化する韓国』ほか多数。

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残酷な社会実験がもたらしたディストピア状況をピューリッツァー賞受賞記者が活写 『中国「絶望」家族』メイ・フォン著 小谷まさ代訳

中国「絶望」家族 ――「一人っ子政策」は中国をどう変えたか
メイ・フォン著 小谷まさ代訳

 数十年前まで、多くの新興国にとって増え続ける人口をどう抑制するかは喫緊の課題でした。そんな中、中国共産党が採用したのが前代未聞の社会実験「一人っ子政策」です。「人間の数を減らし、そのぶんだけ人間の質を上げる」という短絡的な政策を発案したのはロケット科学者でした。文革の嵐が収まった1980年から本格的に採用され、2015年まで続けられたこの政策は、結果的に中国社会が数十年かかっても解決できない数多くの問題を引き起こすことになります。
 本書はウォール・ストリート・ジャーナル特派員として2000年代に中国各地を取材し、急激な経済発展の裏側を活写する報道でピューリッツァー賞を受賞した女性記者(2007年、取材チームで受賞。国際報道部門)が、世界一の人口大国が背負うことになった負の遺産の実態を生々しく綴った本です。「一人っ子政策」はどのようにして生まれ、どのように社会に適用され、そして国民にどのような影響を与えたか。著者はその全貌を明らかにすべく中国全土をまわり、農民、役人、知識人、反体制派など、さまざまな立場の人びとに話を聞いています。
 社会の末端にまで張りめぐらされた「人口警察」のネットワーク、強制的に行なわれてきた中絶手術、「財源」として恣意的に罰金を科す地方役人たち、そして極端な人口抑制策がもたらした歪な人口バランスと結婚難、超高齢化……。地方の農村は結婚相手の女性が存在しない「光棍村(独身者の村)」となり、唯一のわが子に先立たれた老親たちには病院や施設にも入れない老後が待ち受けている――。それらはまるでディストピア小説の中の出来事のようでもありますが、著者は統計上の数字からは決して見えてこない個々人の物語を丹念に紡ぐことで、あらゆる「正しさ」を為政者が独占する国に生きる人びとの諦観と、その反動として生まれる剥き出しのプラグマティズムをも描き出してみせます。国家による家族計画の顛末を追うことで見えてくるのは、21世紀の超大国たらんとしている隣国が抱える闇であり、そこに生きる人びとの深い苦悩です。
 すぐれたノンフィクション作品は、隠された事実を明らかにするだけではなく、読み手の人生観を大きく揺さぶる力を持っています。本書はまさにそうした一冊です。
(担当/碇)

◆著者紹介

メイ・フォン Mei Fong
マレーシア生まれの中国系アメリカ人ジャーナリスト。ウォール・ストリート・ジャーナル中国支局の記者として中国・香港の取材を担当し、2007年ピューリッツァー賞を受賞(国際報道部門)。中国の出稼ぎ労働者に関する記事でアムネスティ・インターナショナルと香港外国記者会からアジア人権報道賞も得ている。南カリフォルニア大学(USC)アネンバーグ・コミュニケーション・ジャーナリズム学部で教鞭をとったのち、現在はワシントンDCのシンクタンクNew Americaの研究員を務めている。


目次
第1章 大地震と家族
〇一三キロ離れて暮らす親と子
〇一人っ子政策の実験区を襲った悲劇
〇「中国にいたら、生まれていなかった」
〇急速に老いる人口大国
〇一人っ子政策は「不必要な政策」だった
〇戸籍を求める少女――一三万人の無戸籍中国人
〇苦しみに耐える「無限の力」
〇「流動人口」として生きる夫婦の現実
〇「当局の責任は問わない」という誓約書


第2章 空虚な宴 
〇子供をもつべきか否か 
〇一人っ子政策の副作用 
〇「級友の孫を見るのが辛い」 
〇人の数を減らし、人の質を高める 
〇中国人アスリートの弱点、「大球・小球」説 
〇「われらの前途はひたすら洋々」 
〇死んだ子供の写真を掲げる親たち 
〇「失独」という悪夢 


第3章 カサンドラとロケット科学者 
〇計画出産の実験区「翼の町」 
〇「四対二対一」の悲劇 
〇ロケット科学者が唱導した人口抑制プラン 
〇人口爆発が脅威だった時代 
〇なぜ中国で「過激な社会実験」が可能だったか 
〇政治に奉仕する科学 
〇人口増加は予測できない 
〇改革派対中国政府 
〇強制中絶事件の衝撃 
〇「出産の自由」への長い道のり 


第4章 人口警察 
〇八五〇〇万人のパートタイム指導員 
〇テレビ、自転車、洗濯機……妊娠したら家財没収 
〇「嫌な仕事だけど誰かがやらなければ」 
〇「ノルマを守るためなら何をしても許される」 
〇「元モンスター」が語る強制執行の実態 
〇罰金は地方の貴重な収入源 
〇「社会扶養費」問題という突破口 
〇封印されつづける悲劇 


第5章 「小皇帝」、大人になる 
〇一人っ子世代の親が病気になるとき 
〇ヒーローになった孝行息子 
〇小皇帝調査の意外な結果 
〇悲観的で安全志向な小皇帝世代 
〇大学は出たけれど 
〇「負け犬」の流行語化に当局が苦言 
〇ゲーム業界のカリスマが感じる負い目 
〇親の過大な期待と過酷な入試制度 
〇中国版ジャック・ケルアックの主張 
〇性同一性障害の若者が考える「親孝行のかたち」 


第6章 人形の家へようこそ 
〇社会をむしばむ異常な男女比 
〇逃亡した花嫁、残った借金 
〇独身男性が増えて好戦的な国に 
〇マンションなくして結婚なし 
〇悩める親たちのための「婚活マーケット」 
〇ホワイトカラー向け婚活イベントに参加 
〇政府による「剰女」啓蒙キャンペーン 
〇「儒教ワークショップ」の教え 
〇恩恵を受ける女性、商品化される女性 
〇「相手は人形でも、セックスはリアル」 
〇中国の伝統としての男女差別 


第7章 老いる場所、死ぬ場所 
〇社会の高齢化で失われる「創造力」 
〇中国老人だけで「世界第三位の人口大国」に 
〇豊かになる前にやってきた「老い」 
〇高齢者向けビジネスの難しさ 
〇中国の高齢者がいちばん望むこと 
〇退職後の人生、光と陰 
〇国ができないことは家族がやれ 
〇農村で頻発する老人虐待事件 
〇「裸足の医者」が不可欠な場所 
〇親の「脱神秘化」 
〇減速する経済、間に合わない社会保障 
〇世界最低ランクの「死ぬ環境」 
〇変わりゆく家族のかたち 


第8章 運命の糸 
〇中国人養子の経歴調査会社 
〇人道的行為か、人身売買か 
〇蔓延する乳幼児売買 
〇養父母の九五パーセントが知りたくない事実 
〇フィクションだった「感動のエピソード」 
〇きっかけは「発見情報料」 
〇孤児院の過半数が人身売買に関与? 
〇養子の子供たちに共通する喪失感 
〇DNA調査というパンドラの箱 
〇子供を誘拐する地方役人たち 
〇「幸せな暮らし」で犯罪を正当化できるか 


第9章 国境を超える子供たち 
〇北京で不妊治療を受ける 
〇中国で双子が急増した理由 
〇「男児確約サービス」を打ち出す業者 
〇生殖に憑りつかれた人たち 
〇中国人カップルが米国での代理母出産を決めた理由 
〇代理母の動機、依頼者の動機 
〇知能、身長、容姿、血液型、二重まぶた 
〇中国人と優生学の親和性 
〇「合理主義」の行き着く先

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