草思社のblog

ノンフィクション書籍を中心とする出版社・草思社のブログ。

世界最高峰のメンタル訓練法、本邦初公開!!

レジリエンスの教科書 ――逆境をはね返す世界最強トレーニング

カレン・ライビッチ/アンドリュー・シャテー 著  宇野カオリ 訳

◆逆境に耐え、試練を克服するために不可欠な21世紀のスキル

 ここ数年、「心が折れる」「心が折れやすい」という表現をよく聞きます。心が折れやすいとは、環境の変化に柔軟に対応できないこと。ゆとり世代の若者や大企業でぬくぬく育ったサラリーマンなどは、心が折れやすい人の代名詞にされがちかもしれません。

 とはいえ、環境の変化が激しい現代では、誰しも心が折れそうな局面を向かえる可能性があります。そんなときは、柔軟に対応して乗り切りたいもの。本書はそうしたニーズに応えてくれます。タイトルにもなっている「レジリエンス(逆境力)」とは、「逆境に耐え、試練を克服し、健康な精神活動を維持するのに不可欠な心理的特性」のこと。この特性は、学習により習得できるとされ、教育から精神医療、企業の人材育成分野まで各界で21世紀を生き抜くための必須スキルとして注目を集めています。

◆教育機関から企業、米国陸軍まで劇的な成果を上げた手法

 本書のもとになったのは、米名門ペンシルベニア大学で子どもの学習能力や社会適応能力向上のために開発され、世界で唯一、効果が実証されたペン・レジリエンシー・プログラム(PRP)。このプログラムは、米国陸軍で高い成果を上げたがゆえに、機密情報となって長らく公開されなかったのだとか。

 著者らは、レジリエンスに長けた人々を分析した結果から、逆境をはね返すレジリエンスを「自己発見」と「自己変革」につながる7つのスキルとして分類し、誰でもレジリエンスを高められる方法をチャートやテストも多用して、わかりやすく紹介していきます。

 リストラや人事考課への不満といった仕事の悩み、カップル・夫婦関係、子育て、愛する人との別れといった、仕事や家庭で直面しそうな「逆境」の例を題材に、7つのスキルが習得できる本書は、自己啓発意欲の高い人から、人材育成専門家、教育関係者まで、幅広い読者に必ず役立つことでしょう。

(担当三田)

著者略歴

カレン・ライビッチ Karen Reivich

ペンシルベニア大学大学院修了(博士)。世界最大規模で効果検証済みのペン・レジリエンシー・プログラムをベースとした米陸軍のレジリエンス・トレーニングプログラムでマスタートレーナーを務め、その優れた指導力は国内外で高く評価されている。

アンドリュー・シャテー Andrew Shatté

アリゾナ大学医学部研究教授。ペンシルベニア大学大学院修了(博士)。ブルッキングス研究所エグゼクティブ教育センターフェロー。フェニックス・ライフ・アカデミー社社長。ライビッチとともに民間におけるPRPの研究開発や普及活動に長年従事している。

訳者略歴

宇野カオリ Kaori Uno

一般社団法人日本ポジティブ心理学協会(JPPA)代表理事。ペンシルベニア大学大学院修了(応用ポジティブ心理学修士)。ペンシルベニア大学では、日本人として唯一、PRPをベースとしたレジリエンスの学校介入研究ならびにレジリエンス・トレーニングの現場に関与した。

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新入社員教育・新人研修に最適の電話応対テキスト!

仕事に差がつく ビジネス電話の教科書

恩田昭子 著

ビジネス電話には、プライベートの電話とは違う独特のマナーやルールがあります!

 小さい頃から携帯があった世代が、会社に入ってまずつまずいてしまうのが電話応対です。当たり前ですが、会社にかかってくる電話や会社にかける電話は誰が電話に出るかわかりません。そこが携帯・スマホとビジネス電話の大きな違いです。携帯・スマホに慣れた人は、相手が誰かわからない電話をとったりかけたりすることは未知の経験であり、基本的なマナーもルールも身についていないのです。

 本書の著者は、25年来、コールセンターを運営し、「電話応対コンクール」の審査委員長を務めながら、電話応対の品質管理や社員研修サービスの提供を通じて、数多くの電話のプロを育成してきた電話応対のプロフェッショナルです。著者自身が試行錯誤しながら蓄積してきたノウハウを教科書としてまとめ、「なぜ必要なのか」という視点から、レベル別に噛み砕いて解説していきます。声の出し方から応対の基本、売り込み、クレーム対処、携帯・スマホのマナーまで網羅し、電話応対のすべてを学べる一冊です。

 お互いの姿が見えない電話では、声と言葉だけで相手とビジネスをしなくてはなりません。対面のとき以上の心配りや幅広い商品知識、細やかな説明力が求められます。伝える、聞く、説明するといったビジネスに必要なコミュニケーション能力が問われる電話応対の上達は、さまざまな面でビジネスパーソンとしての能力を押し上げることに繋がるのです。

 本書には、新入社員教育や新人研修、普段の電話応対に苦手意識を感じている方、よりスキルを向上させたい方、多くの方のお役に立てる納得のノウハウが詰まっています。本書を通じて、ビジネス電話の意外に奥の深い世界に驚かれることでしょう。

◆目次より
LEVEL1―ビジネス電話の基本のルール
LEVEL2―戦力になる電話のルール
LEVEL3―売り込むための電話のルール
LEVEL4―クレーム電話の応対のルール
LEVEL5―もっと上達するためのルール

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世界最高峰の文章上達術をはじめてわかりやすく解説!

シカゴ・スタイルに学ぶ論理的に考え、書く技術

――世界で通用する20の普遍的メソッド

吉岡友治著

 「論理的な文章に自信がない」と悩んでいる人は多いのではないでしょうか? 

それもそのはず。なぜなら日本の小中学校の教育では、読書感想文や作文の授業などで、自分の感情を文学的に書くことが良しとされ、自分の考えを論理的に書く訓練の機会がほとんど無いからです。

本書は、そうした論理的文章に苦手意識を持っている多くの日本人のために、シカゴ大学で生まれた世界標準のロジカルライティングの作法「シカゴ・スタイル」のエッセンスを紹介するものです。
シカゴ大学はオバマ大統領の母校としても有名ですが、1890年の創設以来、ノーベル賞受賞者を実に89名も輩出してきたアメリカ屈指の名門大学です。「シカゴ・スタイル」は、大学創立まもない1890年代、シカゴ大学出版局の校正者が、文章作成上の規範的スタイルを1枚の紙にタイプしたのが、そもそもの始まりと言われ、その後時代の要請に即して改訂を繰り返し、100年以上たった今なお、世界中で広く用いられている論理的文章のスタイルの基準になっています。特にアメリカで博士論文を書く人なら必ず参照しなければならないと言われている定評がある方法です。本書ではその中から特に日本人に役立つメソッドとして20個を紹介します。 

この20のメソッドは、英語でも日本語でも共通する、論理的な文章を書くための基本となる普遍的なものです。例えば、①読者の知りたい内容から先に書く、②接続詞を上手に使う、③しりとりの流れをつくる、④結論は解決の繰り返し、⑤根拠を一つずつ検討する…など、ちょっと意識するだけで、書き方がまったく変わっていきます。

なお、本書では、学術論文だけでなく、ブログや雑誌記事、政治家の答弁などバラエティに富んだ文章を題材に使っており、日本人の視点に合わせ、楽しみながら論理力が身に付けられるようになっています。
本書で身に付く、どこでも、どんな相手にも100%通じる論理力は、これからの時代を生き抜くための強力な武器になることは間違いありません。

(担当/吉田)

著者略歴

吉岡友治(よしおか・ゆうじ)

1954年宮城県仙台市生まれ。東京大学文学部社会学科卒、シカゴ大学人文学科修士課程修了、比較文学・演劇理論専攻。代々木ゼミナール講師を経て、現在、インターネット講座「VOCABOW小論術」校長。ロースクール・MBA志望者などを対象に文章、論理の指導を行うほか、企業でもロジカルライティング指導を行っている。

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独学で東大教授になった著者が教える究極の勉強法

東大教授が教える独学勉強法

柳川範之 著

◆ 勉強ってどうやればいいの?

本書は、「大学からの勉強はどうやるものか」、そういうことをきちんと教えてくれる本が大学のときにあったらよかったのに…という思いがきっかけで始まりました。私は本書を通じて、勉強とは中身をマスターする前に、やり方をしっかり身につけることがまずは重要であることを痛感しました。スポーツでもダンスでもピアノでも、最初に基本となる型を徹底して身につけることが大事なのと同じで、勉強にも基本の型があり、それを身につける訓練が必要なのです。大学に入ったら、何を学ぶかより、まず、勉強する姿勢と取り組み方について学ぶべきだったのです。

残念ながら日本の多くの大学では基本的な「勉強のやり方」を教えてくれません。たとえ受験勉強の延長で勉強したとしても、結局は「勉強はつまらない」「社会に出ても役に立たない」となってしまい、勉強の本当のおもしろさにたどり着くことができないのがとても残念です。

本書では、受験勉強ではなく、大学で身につけておくべき勉強の型を紹介します。この型は、社会に出てからも通用する普遍的な勉強のやり方の型です。具体的には、「テーマ設定から資料収集、本の読み方、集めた情報の整理・分析、成果のアウトプット」まで 、勉強の全工程について、具体的なやり方を体系的にわかりやすく解説していきます。

◆  なぜ独学が、一番身につく勉強法なのか?

著者の柳川範之先生は、現在東京大学の経済学部の教授を務めていますが、とてもユニークな経歴の持ち主です。高校にはまったく行っていません。ブラジルで高校の勉強を独学し、大検を経て慶応義塾大学の通信課程に入学し、今度はシンガポールで通信教育を受けながら大学の勉強も独学でマスターした、いわば、独学の達人です。

当時は、今のようなインターネット環境もなく、日本語の本がすぐ手に入る図書館や書店もない時代です。すぐに誰かに聞けない環境で、テキストの内容をマスターするのに大変な苦労をしたそうです。しかし、その独学体験をつうじて身につけた、「自分なりの目標を決めて一人で試行錯誤しながら、自分の頭で考え、学びを深めていく力」が、学者になった今、もっとも役立っていると言います。言わば、学者の研究とは、自分で新しい勉強をしていかなければならないという意味では、独学の勉強だからです。

勉強は苦しくて嫌なものだと思っている方が多いかもしれませんが、本書を読んでいけば、自分が知りたいことを知り、自分の頭で考えること、本来の学びというのは、かなり楽しいものだったと気づかされるでしょう。自分の興味や関心のあるテーマについて勉強を始めてみようかなという気持ちに変わると思います。

また、いつでも始めることができ、いつでも後戻りしたり、方向転換できるのも独学の特徴です。進路を変更したい、職場を替えたい、生き方を変えてみたい、そんなことを考えている人にこそ独学はおすすめです。将来の変化に備えるうえでも、新しい未来を切り開くうえでも、本書は役に立つでしょう。

(担当/吉田)

著者紹介
柳川範之(やながわ・のりゆき)

1963年生まれ。東京大学経済学部教授。中学卒業後、父親の海外転勤にともないブラジルへ。ブラジルでは高校に行かずに独学生活を送る。大検を受け慶応義塾大学経済学部通信教育課程へ入学。大学時代はシンガポールで通信教育を受けながら独学生活を続ける。大学を卒業後、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士(東京大学)。

現在は契約理論や金融関連の研究を行うかたわら、自身の体験をもとに、おもに若い人たちに向けて学問の面白さを伝えている。主な著書に『法と企業行動の経済分析』(第50回日経・経済図書文化賞受賞、日本経済新聞社)、『契約と組織の経済学』(東洋経済新報社)など。

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