草思社のblog

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墓活ブームに乗じる“永代供養墓もどき”にご用心!

安心できる永代供養墓の選び方

NPO法人永代供養推進協会 代表理事 小原崇裕 著

◆「永代供養墓」とはどんなお墓なのか?

近年、お墓の継承問題が深刻化し、新聞やテレビなどでも「墓じまい」「改葬」「無縁墓」増加の問題が多く取り上げられるようになっています。そうした背景を受け、今新たなお墓のかたちとして注目を集めているのが「永代供養墓」です。永代供養墓は、「継承者がいなくても永代にわたり供養と管理をしてもらえ、かつ最初に一式料金を支払えば、その後お布施などがかからないため、一般のお墓に較べて費用が安い」ことが大きな特徴のお墓です。このほか、「檀家になる必要がない、宗教・宗派が問われない、生前に申し込みができる」などの条件を備えたお墓です。 今、この永代供養墓人気に乗じて、新たにお墓ビジネスに参入する企業が増えています。「永代供養料ゼロ円」など安さを前面に強調した募集案内なども続々登場しています。さらには悪徳業者による粗悪な永代供養墓の乱造、トラブルも急増しています。まさにお墓を選ぶ側が、きちんと見極める目を持つことが大事になってきているのです。

◆「お墓選び」は、「お寺選び」であり、「住職選び」である

本書は、これまで10年以上にわたり1 万5千件を超える仏事の悩みを解決してきた著者が、永代供養墓を中心に、お葬式、改葬(墓じまい)、終活のことまで広く網羅して紹介するものです。

著者いわく、永代供養墓選びで大事なのは何よりも供養面での信頼度であり、「永代供養墓選び=お寺選び=住職選び」と断言します。一方、何としても避けるべきは、募集を業者任せにしているお寺の永代供養墓としています。そのため直接住職に会って疑問をぶつけることを推奨します。安心のお墓選びのためには、住職の人柄、人間性まで見抜く必要があるのです。

さらに本書ではダメな永代供養墓を選ばないためにも、広告等を見る際、経営主体はどこか? 販売元はどこか? 一式料金には何がふくまれているのか? など、チェックするポイントを詳しく紹介します。

一般の方々の悩みの現状に即した内容は、玉石混淆の情報があふれる今、多くの方の役に立つ内容となっています。ぜひご一読ください。

(担当/吉田)

著者略歴

小原崇裕(おはら・たかひろ)

東京都出身。教育系出版社経営を経て、2002年「NPO法人 永代供養推進協会」を設立し、代表理事に就任。無料仏事相談を窓口にして、一般市民の立場からエンディングをめぐる事前対策、お葬式、お墓・永代供養墓などへのアドバイスと支援活動を行なっている。相談件数は年間約1500件にのぼる。新聞、雑誌、テレビ等から永代供養墓やお墓の改葬などについての取材多数。僧籍を持つ。シニアライフマネジャー1級(一般社団法人シニアライフマネジメント協会認定)。

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