ノンフィクション(海外)
楽しいヒエログリフ入門 クリスチャン・ジャック 著 鳥取絹子 訳 この本は、2001年に紀伊國屋書店から刊行された『クリスチャン・ジャックのヒエログリフ入門』の改題・新装版です。原題はLE PETIT CHAMPOLLION ILLUSTRÉ(図説プチ・シャンポリオン)、シャ…
批評の「風景」 ジョン・バージャー選集 ジョン・バージャー 著 トム・オヴァートン 編 山田美明 訳 ジョン・バージャーは英国が誇る美術批評家で「イギリスのベンヤミン」などとも評されます。『見るということ』や『イメージ』などの著作で日本でも確固た…
ホールアースの革命家 スチュアート・ブランドの数奇な人生 ジョン・マルコフ 著 服部桂 訳 「Stay hungry. Stay foolish.」から50年。スティーブ・ジョブズが2005年6月にスタンフォード大学の卒業式スピーチで口にし、一躍有名になった「Stay hungry. Stay …
ビル・エヴァンス・トリオ 最後の二年間 ――TIMES REMEMBERED ジョー・ラ・バーベラ・チャールズ・レヴィン 著 荒井理子 訳 瀕死のビル・エヴァンスを病院に送る 1980年9月15日、マンハッタンのマウントサイナイ病院でビル・エヴァンスはその生涯を閉じた。51…
殺人者たちの「罪」と「罰」 ――イギリスにおける人殺しと裁判の歴史 ケイト・モーガン 著 近藤隆文・古森科子 訳 「殺人」とは何か? そして「殺人者」を裁く法はどのような経緯で成立したのか? 実際に起きた驚愕の事件を俎上にのせ、「正しい裁き」をめぐ…
アイノとアルヴァ ――アアルト書簡集 ヘイッキ・アアルト=アラネン 著 上山美保子 訳 フィンランドが生んだ世界的なデザイナーにして建築家であるアアルト。2023年10月には日本でも映画『アアルト』が公開され、そのデザインはわが国で人気が高まり続けている…
数学者たちの黒板 ジェシカ・ワイン著 徳田功訳 誰もが、かつて黒板に板書された授業の内容をノートに写して勉強した経験があると思います。その意味で黒板は身近とも言えますし、一方である時期を過ぎれば疎遠になってしまうものでもあります。そんな黒板は…
ラザルス ――世界最強の北朝鮮ハッカー・グループ ジェフ・ホワイト著 秋山勝訳 日本政府が名指しで非難、注意喚起をうながした「ラザルス」グループとは? 昨年10月、警察庁・金融庁・内閣サイバーセキュリティ―センターが連名で、「北朝鮮の下部組織」とし…
私が陥った中国バブルの罠 レッド・ルーレット ーー中国の富・権力・腐敗・報復の内幕 デズモンド・シャム著 神月謙一訳 本書は上海の貧しい教師の家に生まれた著者が新中国の経済発展の時代に生きて大成功をおさめ、そして習近平時代を迎えて失脚するまでを…
帰還兵の戦争が終わるとき ――歩き続けたアメリカ大陸2700マイル トム・ヴォス 著 レベッカ・アン・グエン 著 木村千里 訳 ◆戦争が終わっても、兵士の心の平穏は戻らない 先日、バイデン大統領がアフガニスタンから完全撤退することが報道され話題になりまし…
人生を走る ――ウルトラトレイル女王の哲学 リジー・ホーカー著 藤村奈緒美 訳 過酷な長距離競技で圧倒的な記録をもつ女性ランナーのメモワール リジ-・ホーカー氏は、2005年、博士課程終了の記念イベントにと、長距離陸上競技のなかでも特に過酷であるとさ…
吉田謙吉が撮った戦前の東アジア ―― 1934年満州/1939年南支・朝鮮南部 塩澤珠江 著 松重充浩 監修 吉田謙吉は今日それほど有名ではないが、日本の近代文化史を考えるにはキーパーソンの一人である。根っからのアヴァンギャルドであり、モダン文化の最先端を…
韓国「反日主義」の起源 松本厚治 著 日韓関係が悪化の一途をたどっています。というより、韓国側の一連の行為によって日本国内の対韓国感情がかつてない水準にまで悪化している、というほうが正確かもしれません。旭日旗問題、慰安婦合意の破棄、「徴用工」…
スタン・リー マーベル・ヒーローを創った男 ボブ・バチェラー 著 高木均 訳 本書は、昨年11月に惜しまれつつ世を去った稀代のクリエイター、スタン・リーの評伝(原書“Stan Lee: The Man behind Marvel”、2017年刊)です。コミックというメディアの社会的地…