人文科学
鬼谷子 全訳注 ――中国最古の「策謀」指南書 高橋健太郎 著 ■ 現存する唯一の「縦横家」の古典、初の全文全訳注による解説書! 本書は、中国古典『鬼谷子』の全訳注書です。とは言っても日本では『論語』や『孫子』は知られていても『鬼谷子』についてはほと…
60歳の地図 ――「振り返り」が人生に贈り物をもたらす 榎本博明 著 自分らしく生きたい―それは誰もが願うこと。社会的に活躍をし、一仕事を終えた世代でも、同じではないでしょうか? これまで窮屈だった人生をもう少しゆるめたい、納得できなかった部分を修…
有害な男性のふるまい ――進化で読み解くハラスメントの起源 デヴィッド・M・バス 著 加藤智子 訳 職場でのセクハラ、マッチングアプリでの出会いにおけるウソのプロフィール。あるいは、恋人に対する暴力、破局後のストーカー行為、DVから、ごく普通の夫婦間…
まわり道を生きる言葉 大村智 著 「形あるものは壊れる 生あるものは死す よい言葉は人の心に残り生き続ける」ノーベル生理学・医学賞を受賞した化学者が綴った箴言集。偉業達成への道のりのなかで大村博士が座右の言葉とした偉人・作家などの言葉、自身を鼓…
死因の人類史 アンドリュー・ドイグ 著 秋山勝 訳 有史以来のさまざまな死因とその変化の実相を科学的・歴史的・社会的視点から検証した壮大な “死” の人類史。 14世紀イタリア・シエナ、黒死病が覆いつくす(本文より) 1347年、当時、シエナは中央イタリア…
ひとりになったら、ひとりにふさわしく 私の清少納言考 下重暁子 著 2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』で平安時代に注目が集まるなか、紫式部のライバルとして名高い清少納言にもスポットライトが当たっています。本書は「私は紫式部より清少納言のほう…
生と死を分ける翻訳 ――聖書から機械翻訳まで アンナ・アスラニアン著 小川浩一訳 いまでは機械翻訳が驚くほど発達し、翻訳が手軽かつ身近になりました。しかし、この翻訳・通訳という行為は、その過去を振り返って見ると、数々の歴史的な重大局面にかかわっ…
ホールアースの革命家 スチュアート・ブランドの数奇な人生 ジョン・マルコフ 著 服部桂 訳 「Stay hungry. Stay foolish.」から50年。スティーブ・ジョブズが2005年6月にスタンフォード大学の卒業式スピーチで口にし、一躍有名になった「Stay hungry. Stay …
いじめられっ子だった弁護士が教える 自分の身のまもり方 菅野朋子 著 ■学校で嫌なことをされたらどうすればいい? 「いじめ=悪いこと」ということはもはや常識のはずですが、残念ながら、現実社会において、いじめはなかなか無くなることはありません。と…
川と人類の文明史 ローレンス・C・スミス 著 藤崎百合 訳 「はじめての雨が降ったときに、世界のあり方は永遠に変わった」。 この印象的な一文ではじまる本書の原題は“Rivers of Power”で、文字どおり河川が私たちの暮らしに及ぼしてきた力(影響力)につい…
越境と冒険の人類史 ――宇宙を目指すことを宿命づけられた人類の物語 アンドリュー・レーダー著 松本裕訳 この本の著者はSpaceXでミッションマネジャーを務めている宇宙工学者です。原書のタイトルは“Beyond the Known”、つまり本書は「未知の世界へ」と誘わ…
東大教授が教える知的に考える練習 柳川範之 著 ◆記憶することに能力を費やすのではなく、考えることに能力を使うべき時代 現代において、人間は、自らの思考力をどのようなことに使うべきでしょうか。いまや、ネットの爆発的な普及によって、誰もが大量の情…
ジャレド・ダイアモンド博士の第一作をより読みやすくコンパクトに ピュリッツァー賞受賞の『銃・病原菌・鉄』が世界的ベストセラーとなったジャレド・ダイアモンド博士は、1992年に初めての著作『人間はどこまでチンパンジーか?』(The Third Chimpanzee、…
超速『鬼谷子』講座も今回が最終回。 最後にご紹介するのは、『鬼谷子』が教える「人を動かしたあとにするべきこと」です。 ・人を動かしたら去る この講座でも述べてきたように、『鬼谷子』の術は、安全圏から人を動かす術です。 ひそかに周囲を観察し、そ…
前回は、『鬼谷子』の説く、人を動かす前に必ず行わなければいけない「観察」という作業についてご紹介しました。 今回は、実際に人を動かすために何をするべきか、その術について、ご紹介します。 ・人は「陰陽」で動かす 『鬼谷子』の根幹には、「陰」と「…
前回、「週一回のペース」と書いたのにいきなり遅れて申し訳ありません。ゴールデンウィークがあるのを忘れていました(笑) みなさん、楽しい時間をお過ごしになられましたでしょうか? では、さっそく超速『鬼谷子』講座第二回。今回は『鬼谷子』の説く「…
『今日からヒラ社員のオレが会社を動かします。:伝説の中国古典「鬼谷子」に学ぶ最強の人心操縦術』、もうお読みになられましたか? 本書は、実戦的な人心掌握と「人を動かす」技術を説いた中国の古典『鬼谷子』の内容を小説形式で紹介したものです。 今回…
◆ビジネスマンなら知っておきたい、「上司の動かし方」「嫉妬のかわし方」がわかる! 会社の中でうまく人を動かせないと苦労している方は多いのではないでしょうか? いきなり正論を言っては敵をつくるばかり。知らない間に、はしごをはずされていた、なんて…
自分の「異常性」に気づかない人たち ―― 病識と否認の心理 西多昌規 著 ◆自分の異常性を気づく機能「病識」とは何か? 精神科には、「自分はおかしくない」「病気じゃない」と言う本人の意志に反して、家族や会社の上司、警察など第三者に半ばムリヤリ連れて…
カルチャロミクス―― 文化をビッグデータで計測する エレツ・エイデン ジャン=バティースト・ミシェル 阪本芳久 訳 ◆本をビッグデータとして扱い、研究に使う、新しい学問の登場 グーグル・Nグラム・ビューワーをご存じでしょうか。これはグーグル社がスキャ…