日本文学(評論・随想)
難読漢字の奥義書 円満字二郎 著 漢字は中国で紀元前1400年ぐらいに生まれたとされる。中國北部の黄河流域が発祥の地とされる。日本へは4世紀ぐらいに入って来たらしい。古墳時代のことで、古墳の副葬品に漢字が書かれているものがある。ただ何度にもわたっ…
前–哲学的 初期論文集 内田樹 著 ◆内田樹氏の若き日の論文を集成 本書は思想家・内田樹氏が若い頃に書いたフランス文学、哲学についての論文を集めたものです。多くはフランス文学者として駆け出しの80年代から90年代にかけて執筆されました。論文という「定…
自分と調和する生き方 川井かおる 著 ●コロナ禍で不安が募っている人に向け、「新しい生き方」を提案します。 私たち日本人は小さい頃から、「まわりに迷惑をかけないよう」、つねにまわりに意識を向けて生きてきました。ずっとまわりに合わせて生きていると…
占領下のエンタテイナー 日系カナダ人俳優&歌手・中村哲が生きた時代 寺島優 著 本書(『占領下のエンタテイナー』)の201ページに1952年2月の『NHKスター・オン・パレード』の写真が載っている、占領末期のおそらくNHKラジオ主催による当時の花形歌…
書く、読む、生きる 古井由吉 著 ◆日本文学の巨星はいかに書き、読み、生きたか 本年2月18日に逝去した古井由吉氏は、68年「木曜日に」を発表してデビュー後、71年「杳子」で芥川賞、80年『栖』で日本文学大賞、83年『槿』で谷崎潤一郎賞、87年「中山坂」で…
菊地成孔の粋な夜電波 シーズン13-16 ラストランと♂ティアラ通信篇 菊地成孔、TBSラジオ 著 ◆伝説的ラジオ番組の番組本が遂に完結 2011年4月から18年12月まで約8年に亘って放送された伝説的ラジオ番組、「菊地成孔の粋な夜電波」(TBSラジオ)。ジャズミュー…
41歳の東大生 小川和人 著 人生100年時代を見すえたキャリアプランの一環として、「社会人の学び直し」に注目が集まっています。ですが「働きながら学ぶ」のは、現在でも決して容易なことではありません。本書は今よりもはるかにその両立が難しかった時代…
山田宏一映画インタビュー集 映画はこうしてつくられる 山田宏一著 本書は映画評論家・山田宏一氏が19人の映画人にインタビューしているが、そのテーマはさまざまである。まったく無名の人(ルネ・リシティグ=修復・編集、サム・レヴァン=スチールマン・肖…
なぜ本を踏んではいけないのか 人格読書法のすすめ 齋藤孝 著 本書はこれまで読書術や古典のすすめなどをたくさん書いてきた著者の書物への愛情と紙の本の消滅への危機感から書かれた本である。 去年の大学生協の調べでは一か月に一冊も本を読まない学生の割…
一日の言葉、一生の言葉 旧暦でめぐる美しい日本語白井明大 著 本書は、『日本の七十二候を楽しむ』(東邦出版)で旧暦ブームを呼びおこした詩人が、流れる時間をいつくしむ旧暦の世界観の中から生まれた味わい深い言葉・表現の数々を「一日の言葉」「一月の…
雨かんむり漢字読本 円満字二郎 著 「霾」という漢字がある。雨かんむりの下に狸のような字形が描かれている(偏が豹の偏)。今、これを読める人は何人いるだろうか。音で「ばい」と読み、訓で「つちふる」と読む。中国北部のいわゆる黄砂が巻き上がる砂嵐の…
1ランクアップのための 俳句特訓塾 ひらのこぼ 著 俳句上達はなかなかに難しい。上達の要諦を述べた本は古今あまたあり、この本の著者ひらのこぼ氏の以前の書『俳句開眼100の名言』(草思社)では、100冊以上もあるその一部を紹介している。また、言語芸術で…
猫と生きる もう一つの旅 岡野薫子 著 「あとがき──決めるのは いつも猫」より 岡野薫子 猫とつきあうのに言葉は要らない。ただ、そこに一緒にいるだけで、私たちは幸せ感に包まれる。 おとなの猫たちは何れもひそやかでいながら、表情はとても豊かだ。〝目…
ことわざ生活 あっち篇 こっち篇 ヨシタケシンスケ 絵 あかいわしゅうご 文 この本が生まれたのは、あかいわしゅうご(赤岩州五)さんとヨシタケシンスケさんのコラボレーションがうまくいった結果です。お二人は二十年来の知己ということですが、これが初め…
夏目漱石の人生論 牛のようにずんずん進め 齋藤孝 著 明治39年1906年の高浜虚子宛の書簡に漱石はこう書いている。「僕は十年計画で敵を倒すつもりだったが、近来これほど短気なことはないと思って百年計画に改めました。百年計画なら大丈夫、誰が出て来ても…
3万人の実例からわかった 元カレと復縁できる方法 SNS対応版 浅海 著 ◆SNSを活用した復縁術を盛り込んで、パワーアップ! 人が恋に落ちるのは、共通の法則がある。しかも、一度は恋に落ちた相手であれば、その恋心を復活させるのはじつは難しくないのだ――。…
声に出して読みたい禅の言葉 齋藤孝 著 「身心脱落」(しんじんだつらく)、「放下著」(ほうげじゃく)という禅語は有名だが、どれも「己を捨てよ」「我欲を捨てよ」という意味である。禅の基本に「己を捨てよ」という考え方があって、これを繰り返し禅は説いて…
幕末明治 異能の日本人 出久根達郎 著 ◆幕末明治の「埋もれた傑物たち」の生涯を綴る 人情味あふれるエッセイで定評のある出久根達郎さんが描く、幕末明治の人物伝。著者の愛読者や歴史ファンにはたまらない一冊が、誕生しました。 本書には、坂本龍馬も西郷…
声に出して読みたい新約聖書<文語訳> 齋藤孝 著 「人の生きるは、パンのみによるにあらず」、この有名な言葉は新約聖書の中の言葉である。イエスは2000年前のエルサレム周辺にいたユダヤ人だが、当時のローマ帝国統治下で圧政に苦しむ貧しきものたちに支持…
文庫 声に出して読みたい日本語③齋藤孝 著 日本語ブーム、朗読ブームの原点、大ベストセラーの続々篇! 2001年に発売され、日本語ブームを巻き起こした『声に出して読みたい日本語』。100万部を超えミリオンセラーとなった第1巻を皮切りに、単行本版が第6巻…
昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか 大塚ひかり著 ◆「昔話&昔の老人」の秘密に迫るまったく新しい本! 昔話は必ずといっていいほど、「むかしむかし、あるところにお爺さんとお婆さんがいました」で始まり、登場人物もメインは老人。「桃太郎」も…
文章読本の名著90冊から抽出した 究極の文章術 ひらのこぼ著 著者はもともと広告会社のコピーライターを長年年勤めた方ですが、大学は畑違いの理工系出身で入社以来、文章を書くのにとても苦労しました。その弱点を補うため、これまでいろいろな文章読本の類…
本と暮らせば 出久根達郎 著 ◆「日本古書通信」への連載原稿6年分をまとめた濃厚な一冊 本書は、古書店主にして直木賞作家の出久根達郎さんが、古書業界向けの冊子「日本古書通信」に2009~2014年に連載された書物エッセイを一冊にまとめたものです。収載エ…
【文庫】定年後7年目のリアル 勢古浩爾 著 ◆定年から7年たったら、どうなるか 朝、起きなくていい。もう会社に行かなくていい。毎日自分の好きなことができる。もしかすると定年生活は夢のような暮らしなのではないか? 作家の勢古浩爾さんの定年生活を読…