草思社のblog

ノンフィクション書籍を中心とする出版社・草思社のブログ。

慢性皮膚病がいつまでも治らないのにはワケがある!

アトピーも掌蹠膿疱症も 皮膚の病気は内臓でなおす
猪越恭也 著

◆それぞれの方の症状や体質に応じた治療法や漢方の処方をわかりやすく紹介!

 乳幼児期に発生するアトピー。かつては成長とともに治っていくケースが多かった病気ですが、現在ではそのまま成人になっても治らないことが多いようです。また、アトピー性皮膚炎や掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)などの慢性皮膚炎は難治性といわれ、一生つき合うしかないと諦めている方も多くいます。現在の治療法は、ステロイドの塗り薬で患部をおおうのが主流ですが、薬物をつかった療法をほどこしたがために、自然に治る道がふさがれてしまい、それがかえって症状を慢性化させていると著者は指摘します。

 本書の著者は、中医学(中国医学)の研究実践を長年にわたって重ねてきた専門家であり、漢方薬局の薬剤師としていろんな症状の患者さんと直接向き合ってこられた経験豊富な方です。前著『顔をみれば病気がわかる』はロングセラーとなっています。
 中医学では、「皮膚」は「肺(呼吸器)」の一部と考えられています。この呼吸器である皮膚を薬剤でおおってしまい、炎症を鎮めるホルモンを外部から大量に投入しつづけるというのが現在の治療法。これでは一時的に症状は抑えられても、根本的な治療に結びつきません。「皮膚は内臓をうつす鏡」ともいわれます。皮膚の症状について、皮膚だけ切り離して考えるのではなく、からだ全体のつながりとバランスのなかでとらえることが大切なのです。

 本書では、アトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症、慢性じんましんなどの慢性皮膚病を中心としつつ、乾燥肌、脂性肌、ニキビ、しわ、シミ(肝斑)、くすみなどの一般的な皮膚の症状・トラブルの原因と対処法もくわしく説明します。手術や薬などといった医師にしかできないことではなく、「自分の体は自分で守る」ために役立つ中医学の実践的な治療法です。

 気候の変化や気温の上昇で皮膚のトラブルが増えるこの時期に、お子さんやご自分の皮膚の状態を確認してみてはいかがでしょう。『顔をみれば病気がわかる』と合わせて、家庭の医学書として一家にぜひ常備していただきたい本です。

◆内容より
・いつまでもなおらないのは理由がある
・皮膚は「呼吸器」の一部です
・「かゆみ」が「かゆみ」をなおしてくれる
・「五臓チェック」で内臓の健康状態を知る
・病気をなおし健康を守る中医学の基礎知識

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