草思社のblog

ノンフィクション書籍を中心とする出版社・草思社のブログ。

スマートで安全な運転を身につけたいなら、コレだ!―『徳大寺有恒のクルマ運転術 アップデート版』

徳大寺有恒のクルマ運転術 アップデート版
徳大寺有恒 著

◆読み継がれる定番の運転バイブル。読むだけでうまくなる、安全になる!

 長年にわたり支持され、数多くのドライバーに読まれてきた、クルマ巨匠・徳大寺さんによる運転読本が新しくなって登場しました。『決定版 徳大寺有恒のクルマ運転術』(2005年刊)に、技術進歩や制度変更に関する最新事情をふまえて、編集部が修正を加えたアップデート版です。徳大寺メソッドの運転バイブルが、末永く読み継いでいただけるようになりました。

 2014年に惜しまれつつ亡くなった徳大寺さん。その運転歴は50年以上、元レーサーでもあり、自動車評論家として数え切れないほどたくさんのクルマに乗ってきた徳大寺さんですから、内容は折り紙付きです。本書はいわゆる「ドラテク」本ではなく、ふつうの道路をいかに安全に快適に運転するかを、これ以上なくわかりやすく解いたもの。「そうだったのか!」と目からウロコが落ちる実践的アドバイスが満載で、まさに読むだけで運転がうまくなる本です。

◆論理的でわかりやすい! 徳大寺流快適運転の極意

 一例を挙げるなら、「周囲にアピールする運転」ということを、徳大寺さんは強調しています。たとえば、右折信号のない交差点で右折する場合。一刻も早く交差点を脱出したいと思うあまり、あわててアクセルを踏みがちです。しかし、これが事故のもと。横断歩道を渡る自転車と衝突したり、あるいはアクセルを急に強く踏んだものの途中で不安になって急ブレーキ、後続車に追突されたりといった目に遭うことが多いのです。では、どうしたらいいでしょうか。

 徳大寺さんは、こういうときこそ、あえてゆっくり、まわりに自分の行為をアピールしつつ曲がるべきだといいます。ゆっくり曲がれば、自転車も後続車も、横から来るクルマも、事態にどう反応すべきか判断する余裕ができます。イラついた他車にクラクションを鳴らされるとしても、相手はこちらのすることを見ているのですから、絶対にぶつかってくることはありません。へんに遠慮してあわてるのが間違いで、ゆっくりアピールして曲がるのが右折の「正解」なのです。

 徳大寺さんはこのほかにも、いくつもの運転の「原則」を挙げていて、それらの原則をもとに、具体的な運転の場面でどう対処したらいいかを非常に論理的に、わかりやすく解説しています。

 その表現のうまさは徳大寺さんならでは。また、すべての項目が2ページで完結していて、とても読みやすくなっています。初心者からベテランまで、すべてのドライバーに自信を持ってオススメできる一冊です。

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【内容より】 

◎「ドラテク」より他車とのコミュニケーションが大切だ
◎運転は運動神経ではなくアタマでするものである
◎信号の変わりぎわの右折は、あえてゆっくり行うべし
◎ドライビングポジションがダメだと運転がヘタになる
◎教習所が禁じる「送りハンドル」だが、私はオススメする
◎狭い道でのすれ違いは、路肩に寄せず、対向車に寄せる
◎タクシーの後ろを走るときは車間距離を長めにとる
◎2車線あれば右側車線を走った方が安全だ
◎駐車で無駄な苦労をしないためのテクニックと知恵

著者紹介

徳大寺有恒 (とくだいじ・ありつね)
1939年東京生まれ。成城大学経済学部卒。初代クラウンが登場した1955年に運転免許を取得。1964年日本グランプリでレーサーとしてデビュー。その後、トヨタワークスチームを経て、フリーの自動車ジャーナリストに。1976年草思社刊『間違いだらけのクルマ選び』で自動車評論の新境地を開拓、社会に衝撃を与える。以降『年度版間違いだらけ』を2004年まで刊行、一時休刊したのち復活した『2011年版』からは島下泰久氏との共著として刊行。2014年11月7日、急逝。これまでに自動車運転術に関する本を多数執筆、いずれも版を重ねて長年にわたり読み継がれてきた。その著作によって上達したドライバーは数多い。

(担当:久保田)

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