草思社のblog

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【近刊予告】「自分の加齢臭」と闘い克服した著者が、効果のあった方法を伝授!! 大人のニオイケア『改訂新版 加齢臭読本(仮)』奈良巧 著

7月上旬 刊行予定

◆加齢臭対策は「頭皮ケア」「体内ケア」の時代に

 小学校高学年のころからワキガで、同級生に「オヤジくさいよ」と言われていた著者の奈良さん。大学生になり、初めて付き合った女性からのクリスマスプレゼントは、高級ブランドのセッケンでした(ワキガ用)。のちに、ワキの悩みは入浴や銀イオンスプレーの習慣で克服したものの、40代を迎えたころに新たに発生した「謎の脂くさいニオイ」をご家族から指弾され、その正体が加齢臭であることにずいぶん後になってから気づいたといいます。
 この謎の脂くさいニオイと闘い、苦難の末、みごと克服した著者が、試して効果のあった方法を2012年に小社刊『加齢臭読本』にまとめられました。それから5年が経過し、加齢臭研究に大きな変化がありました。2013年にマンダムが主に40代男性の脂くささが「後頭部と首筋」から発生することを突き止め、これを「ミドル脂臭(ししゅう)」と命名(加齢臭の一種)。2017年には、資生堂がコエンザイムQ10を摂取すれば加齢臭が激減すると発表。今や加齢臭は、セッケンでのボディケアだけでなく、頭皮ケア、サプリを飲んでの体内ケア、という領域に入ってきているのです。
 この近年の加齢臭研究の進化と、それに合わせた加齢臭対策商品の充実を受け、最新の加齢臭対策を大幅に加筆したのが、 このたびの改訂版です。

◆加齢臭対策の新商品を、実際に試して徹底批評!

 改訂新版の本書では、資生堂、ライオン、マンダム、ペリカン石鹸など、メーカー各社の加齢臭商品の開発担当者や広報担当者を独自に取材し、商品のすごさの秘密を深く聞き出しています。また、それらの商品を著者自身が試し、効果を検証されています。
 たとえば、ペリカン石鹸が2016年に発売開始した、頭皮洗い専用セッケン「HARIHAIR(ハリヘア)」。髪のハリがなくなってきた、毛が細くなってきた、と悩む男性の髪をシャキッと根元から立ち上げる効果があるだけでも嬉しいのに、頭皮の皮脂もしっかり洗える、という優れもの。皮脂汚れの酸性を、固形セッケンの弱アルカリ性で「中和」することで、綺麗サッパリに洗えるという仕組みです。
 著者が実際に試してみると、まず泡立ちのすごさにびっくり。濡らした頭にくるくるとこすりつけるだけで、キメ細かい硬めの泡が「ぶわーーー」っと立つのだそう。著者は日ごろから洗髪の際は「洗髪専用ブラシ」を愛用し、かつ「二度洗い」を心がけているので、泡はさらにきめ細かく、しっかり立つようです。この泡、頭に使うだけではもったいない、とのことで、残った泡で顔や首筋、全身まで洗ってしまうといいます。このセッケン、皮脂を吸着する「泥」「炭」成分や、皮脂の酸化を防ぐ「柿渋」が配合されており、体全体の加齢臭対策にもなるのです。 
 さて、こうした優れもののセッケンで頭皮ケアをしても、実は「ニオイ(ミドル脂臭)は約6時間で復活します」(マンダム広報担当者)とのこと。つまり、夜せっかく入念に洗髪しても、朝には嫌~なニオイが発生しており、そのニオイを職場まで持っていくことになってしまうわけです。忙しいビジネスパーソンの皆様には朝風呂はもちろん朝シャワーでさえ、そんな時間ないよ、というのが実情でしょうが、そんな方々を救ってくれるのが、マンダム「ルシード カラダと頭皮のデオペーパー」。植物フラボノイドと緑茶エキスがたっぷり沁み込んだペーパーで、朝の出社前に、皮脂の多いスポットである「後頭部と首筋」をぬぐうだけ。著者も日々取材で人に会うという仕事柄、このペーパーを愛用しているといいます。これを持っていれば、午後の昼食後でも、夕方過ぎでも、気になったときにひと拭きすれば、安心。心のお守りがわりにもなります。

◆食事、生活習慣など「トータルケア」で加齢臭を消去

 本書では、「セッケンをどう選ぶか」「体や頭皮のどこをどう洗うか」のほか、「保湿習慣やワキ汗対策は?」「食事や生活習慣は?」「衣服の洗剤は何を選ぶ? 洗濯機は?」、さらには「他人のニオイにはどう対処すべき?」など、加齢臭対策を網羅的に紹介してあります。
 ニオイが気になる男性であれば、読むと読まないでは、人生が変わるといっても過言ではないでしょう。また、女性にも加齢臭があることがわかっていますので、女性にも、自身のケアとして、あるいは夫や彼氏へのプレゼントとしても、お求めいただけるかと思います。
 夏も近づいてきているこの時期、かばんに一冊、本書をしのばせて、セルフケアのお供にしていただけると幸いです。


著者紹介

奈良巧(なら・たくみ)
1958年生まれ。早稲田大学卒業。出版社での編集記者を経て、50歳よりフリー記者。得意テーマは、加齢臭、アンチエイジング、現代栄養学とサプリメントについて、コンビニ・ファミレス・外食文化と健康について。「週刊ポスト」「夕刊フジ」等の雑誌・新聞に、主に健康に関する記事を寄稿。著書に『加齢臭読本』(2012年、草思社)、企画・構成に『「コンビニ食・外食」で健康になる方法』(浅野まみこ著・草思社)、『麺屋武蔵ビジネス五輪書』(矢都木二郎著・学研)。