草思社のblog

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努力が「結果」に直結する働き方・学び方とは? マウスコンピューターを傘下に持つMCJ社長による唯一無二のキャリア論! 『極端のすすめ』安井元康 著

極端のすすめ

――やることは徹底的にやる、やらないことは徹底的にやらない

安井元康 著

 本書の著者は、20代にして上場企業2社の役員をつとめ、ケンブリッジ大学でMBAを取得後に入社した有名コンサルティング会社では30代半ばで幹部に昇進、そして30代後半でMCJ(東証2部)の社長に就任して現在にいたる、という仰天すべきキャリアの持ち主です。
 こういう経歴から、絵に描いたようなエリートを想像される方も多いかもしれませんが、著者は決して世間一般でいうところの「エリートコース」を歩んできた人物ではありません。都立高校から中堅私大と呼ばれる大学を経て、就職氷河期のどまん中にベンチャー企業に入社――。それが著者のキャリアの出発点です。
 そんな著者が急激なキャリアアップをなしとげることができた理由、それこそが「極端に振りきるマインド」を一貫して持ち続けたことでした。本書は著者がこれまで実践してきた極端な働き方・学び方を紹介するとともに、その背景となる考え方についてもていねいに解説した本です。たとえば、オール5志向を捨てて自分のコアとなるスキルを「極限値」まで高めること。自分の目の前にある課題に「最高レベル」の努力で挑むクセをつけること。そうしたマインドを育むことが何より大切なのだと著者は述べています。先が見えない時代を生きている私たちに、これ以上はない明快さで指針を与えてくれる一冊といえます。

【本書より】
〇魅力的な社会人とは「できること」がはっきりしている人。そのためには極端に振りきって自分のスキルを磨きあげる必要がある。
〇人材をマネジメントする側からいえば、極端な社員とは「何が頼めるか」が明快で頼もしい存在。
〇失敗を避けようとしてはいけない。失敗は「軌道修正」するためのきっかけにすぎない。
〇「人に認めてもらうこと」をゴールにしてはいけない。承認欲求は棚上げしよう。
〇自分が仕事をしている業界の「極端人」を研究して、そこからエッセンスを学ぶ。
〇会社の飲み会には出なくていい。
〇わからないことを「質問する」という行為は生産性の高い行為。
〇学習時間は24時間から最初に「天引き」して強引につくる。
〇「T字型」スキルの人間ではなく、「傘型」スキルの人間をめざせ。
〇一つのことを完全になしとげる経験によって、マルチタスクをこなす能力が身に付く。
〇自分の仕事の中で、「付加価値を生まない業務」はギリギリまで仕組化・効率化し、付加価値が生まれる業務に最大限の労力を注ぐ。

(担当・碇)

著者紹介

安井元康(やすい・もとやす)

MCJ社長。1978年東京生まれ。都立三田高校、明治学院大学国際学部卒業後、2001年にGDH(現ゴンゾ)に入社。2002年に株式会社エムシージェイ(現MCJ)に転職し、同社のIPO実務責任者として東証への上場を達成、26歳で同社執行役員経営企画室長(グループCFO)に就任。その後、ケンブリッジ大学大学院に私費留学しMBAを取得。帰国後は経営共創基盤(IGPI)に参画。さまざまな業種における成長戦略や再生計画の立案・実行に従事。同社在職中に、ぴあ執行役員(管理部門担当)として2年間事業構造改革の他、金融庁非常勤職員等、社外でも活躍。2016年にMCJに復帰、2017年より同社社長兼COO。2014年より東洋経済オンラインで「非学歴エリートの熱血キャリア相談」を連載中。著書に『非学歴エリート』『下剋上転職』(ともに飛鳥新社)、『99・9%の人間関係はいらない』(中公新書ラクレ)などがある。

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