草思社のblog

ノンフィクション書籍を中心とする出版社・草思社のブログ。

【近刊予告】『操られる民主主義―デジタル・テクノロジーが社会を破壊する』が9月刊行!

『操られる民主主義――デジタル・テクノロジーが社会を破壊する』

原題:The People vs Tech――How the Internet is Killing Democracy (and How We Save It)
ジェイミー・バートレット著 秋山勝訳 四六判 並製 288頁(予定)

インターネットは「自由な世界」をもたらす……本当か?
いや、むしろ自由な判断を奪い、怒りを増幅し、社会を分断し、
いままさに「民主主義」社会の根幹を破壊しはじめている!

デジタルテクノロジーの急激な進化が世界を変えつつある。だがそれは好ましい変化ではない。データ分析が人間の自由意思を操作し、選挙の公正性が危うくなり、人びとを感情で結びつけて細分化し孤立させ、社会の経済格差は加速の一途をたどり、一部の超大企業がすべてを独占、テクノロジーが進化すればするほど世界の不均衡は増大していく。いま何が起こっているのか? どうすれば乗り越えられる? データ・テクノロジーの専門家が詳細に分析し処方箋を示す。

 

【内容より】
インターネットは人間の感情を限りなく増幅させる
ネットによって世界は対立する「部族」に分断される
アンケートへの回答がビッグデータに吸い込まれる。
自分以上に自分のこと詳細に知っているものたち
マイクロターゲティングが消費行動を支配する
トランプとプーチンとケンブリッジ・アナリティカ
フェイスブックの投稿が有権者の行動を左右した?
テクノロジーを押さえた超大企業が世界を独占する
AIは新たな雇用を創出し大量の雇用を喪失させる

 

【目次より】(仮)
第1章 新しき監視社会
第2章「部族」化する世界
第3章 ビッグデータと選挙
第4章 加速する断絶社会
第5章 独占される世界
第6章 暗号に守られる世界
エピローグ 民主主義を救う20のアイデア


ジェイミー・バートレット(Jamie Bartlett)
シンクタンク「デモス(Demos)」ソーシャルメディア分析センターのディレクター。ジャーナリスト。オンライン上の社会運動やテクノロジー、ビッグデータの調査手法の研究を専門とする。著書にOrwell versus the Terrorists(2015)、Radicals Chasing Utopia(2017)など。2018年にはBBCでシリーズ「シリコンバレーの秘密」を担当。