日本文学(評論・随想)
天下無敵をめざす生き方 内田樹 著 本書はこの数年間に内田樹氏が執筆した武道・修行・身体論を一冊に収めたものです。 昨年刊行の『どうしたらいいかわからない時代に僕が中高生に言いたいこと』では、人口減少と高齢化が進む前代未聞の状況下において、親…
書店に行くとだいたいイイコトが起こる 杉浦正人 著 「読みたいという気持ちはあるものの、スマートフォンを手に取っているうちに一日が過ぎてしまう」「購入したまま積み重なった『積読』の本の山を前に、ため息をついてしまう……」こうした経験をお持ちの方…
なぜ建築家は無茶をするのか 吉田研介 著 しばしば著名な建築家が手掛けた奇抜に見えるデザインが、物議をかもすことがあります。近年でいえば、隈研吾の馬頭広重美術館における、木製ルーバーの腐食をめぐる報道が最たるものでしょう。「無理が通れば道理が…
百年映画館 藤井克郎 著 かつて映画館は、街のあちこちで地域文化の鼓動を伝える心臓部でした。時は流れ、シネコンや配信が当たり前になった今も、日本各地にはひっそりと、けれども力強く息づく「百年映画館」が存在します。著者の藤井克郎さんは、長年映画…
2026年版 プロ野球問題だらけの12球団 小関順二 著 「近年、観客動員数の増加や自前球場の拡大によってほとんどの球団の当期利益が黒字になり、巨人、阪神、ソフトバンクの専売特許と言われていた〝経済力〟は、追い風にならなくなった。今後、他球団に差を…
老後がめんどくさい 勢古浩爾 著 ■「楽しまなきゃ」という圧に、うんざりしている人へ 「人生を楽しみましょう」「老後は第二の青春です」「まだまだこれから!」……いや、正直、ちょっとめんどくさくないですか。そんな気持ちを、これほど率直に、これほどユ…
「小津安二郎に憑かれた男」の映画案内 ――田中眞澄・映画コラム傑作選 田中眞澄 著 平山周吉 編 厖大な小津安二郎の日記や発言集・資料を生涯かかってまとめた在野の研究家、故・田中眞澄氏は小津映画だけに詳しいわけではない! 氏の「小津以外の日本映画」…
みんなの近代短歌 髙良真実 編 本書は近代歌人15人の代表歌550首に、丁寧な鑑賞を付した決定版アンソロジーです。 取り上げる歌人は、石川啄木、島木赤彦、三ヶ島葭子、若山牧水、岡本かの子、与謝野晶子、北原白秋、今井邦子、前田夕暮、斎藤茂吉、釈迢空、…
日本史の分岐点 齋藤孝 著 齋藤孝さんは『声に出して読みたい日本語』(草思社刊)以来、日本語の問題に関心を抱いてきました。日本語の美しさや、習得することの教育的意味などです。しかし本書では「日本語」を超えて「日本」というものに関心を広げていま…
中学生あらくれ日記 椎名誠 著 チンピラへの復讐、空気銃研究、油プール潜水、抜刀騒動…楽しく熱くヤバすぎた“あの頃”をつづる衝撃エッセイ! 『中学時代というのはどの世代のヒトもなんとなく「暗い」という気配を持っているのではないだろうか。「中学時代…
夏蜜柑とソクラテス 新井紀子 著 主著に『数学は言葉』(東京図書)、『AI vs 教科書が読めない子どもたち』、『AIに負けない子どもを育てる』、『シン読解力』(東洋経済新報社)などがあり、AIと教育・数学リテラシーをめぐる活動で国際的にも知られる著者…
三島由紀夫という迷宮 ――〈英雄〉を夢みた人 柴崎信三 著 一九七〇年十一月二十五日、市ヶ谷の陸上自衛隊東部方面総監部バルコニーで自衛隊の蹶起を促す演説をした後、割腹自決した三島由紀夫。 その死は荒唐無稽な「事件」として片付けられがちだが、彼が最…
怖くて美しい能の女たち ――日本人の美意識の究極のかたち 林望 著 ■能とは人間の本質を“えぐり出す”芸術だった! 能は難解で、取っつきにくい? いいえ、本書を読めば、能がどこまでも「人間的」で、驚くほど私たちに近しい芸能であることが見えてきます。能…
無駄骨を折る ――今日を生きるための禅の言葉 横田南嶺 著 本書は、鎌倉を代表する古刹・円覚寺において、禅僧たちのために語られた「僧堂提唱」という話をはじめ、日ごと綴られた言葉を精撰し一冊にまとめたものです。 著者・横田南嶺老師は、日々の修行と向…
どうしたらいいかわからない時代に僕が中高生に言いたいこと 内田樹 著 本書はこの数年間に内田樹氏が中高生に向けて語った講演、寄稿、インタビューをまとめたものです。 書名にある「どうしたらいいかわからない時代」とは、人口減少と高齢化という我が国…
77歳、喜寿のリアル ――やっぱり昔はよかった!? 勢古浩爾 著 ■「77歳のなんの変哲もない日々」に癒やされる 数ある老後の不安の中でも、つねに上位に挙げられるのは「孤独」に対する不安ではないでしょうか? とりわけシニア男性にとっては、定年退職後に仲…
古本屋の誕生 ――東京古書店史 鹿島茂 著 稀代の本マニアが「古本・古書街の歴史」を詳細にたどる 江戸時代の書店は、新刊も古本も一緒に売り出版も取次も行なっていた。それらはいつ、なぜ分化したのか? また、古書業界は明治以後どのような変遷をたどった…
私は93歳の新聞記者 ――ペンとカメラと杖を手に、今日も街を歩きます 涌井友子 著 東京都中野区の地域新聞の発行主として、93歳の記者が現役で活躍しています。地元の話題を伝える「週刊 とうきょう」の涌井友子記者は、昭和6年生まれ。夫の遺志を継ぎ約40年…
2025年版 間違いだらけのクルマ選び 島下泰久 著 2025年1月7日発売 今買うべきクルマも、クルマ業界の現在も、両方わかる定番のバイヤーズガイド 国産車の小改良・新型を網羅し、約100車種を徹底批評今期はまさにターニングポイントとなる年。国産車の未来に…
学校に蔓延る奇妙なしきたり 齋藤浩 著 「暗黙のルールを守らせることで良い子になる」という神話 かつてアルバート・アインシュタインは、教育とは「学校で学んだことをすべて忘れてしまった後に、個人の中に残っているもの」だと定義しました。何を学んだ…
60歳の地図 ――「振り返り」が人生に贈り物をもたらす 榎本博明 著 自分らしく生きたい―それは誰もが願うこと。社会的に活躍をし、一仕事を終えた世代でも、同じではないでしょうか? これまで窮屈だった人生をもう少しゆるめたい、納得できなかった部分を修…
木久扇の昭和芸能史 林家木久扇 著 林家たけ平 聞き手 木久扇(林家木久扇)師匠には本書の前に『バカの遺言』という著書がある。今回の本もまた人生晩年を迎えた「バカの回想記」である。しかし、木久扇の「バカ」は芸風(与太郎的芸風)だけで、実は、客観…
木久扇の昭和芸能史 林家木久扇 著 林家たけ平 聞き手 11月25日発売近刊 昭和12年東京日本橋に生まれた木久扇師匠は御年87歳、いまや落語界の重鎮となった師匠はまた、小さいころから祖母に連れられ芝居見物に行くなど、根っからの演芸好き。その木久扇師匠…
万人のための哲学入門 ――この死を謳歌する 佐々木中 著 紀伊國屋じんぶん大賞第一回大賞受賞作『切りとれ、あの祈る手を』の著者、佐々木中による待望の書き下ろし作品です。 哲学入門と題される本書は、これまで数多く書かれてきたいわゆる哲学入門書とは趣…
心と体が乱れたときは「おてんとうさま」を仰ぎなさい ――人生が大きく変わる自律神経のルール 小林弘幸 著 「自律神経は、ちょっとしたことで乱れてしまうもの。散らかりっぱなしの部屋、小さなウソ…。これをやったらまずいと少しでも感じるような行いを重ね…
はじめての近現代短歌史 髙良真実 著 本書は明治時代から2023年までに発表された作品の引用と鑑賞を含む、短歌史入門書です。 万葉集から連なる和歌というわが国のもっとも伝統的な表現形態を受け継ぎながらも、おおよそ百二十年前に与謝野鉄幹や正岡子規が…
思えばたくさん吞んできた 椎名誠 著 青春時代の酒盛りからコロナ禍の一人酒まで、酒まみれの日々を綴る。 流木焚き火を囲みヒミツのキャンプ地で、新宿の地下の暗闇酒場で、銀座の屋上で、沖縄の離島で、台湾で、スコットランドで、シベリアで…約60年にわ…
黄昏の光 吉田健一論 松浦寿輝 著 松浦寿輝氏は、十代後半に初めて出会ってから、吉田健一の文章を五十年以上にわたって読み返してきたといいます。氏は一九八七年、三十三歳の時に吉田健一『ヨオロツパの世紀末』筑摩叢書版に解説「視線と記念碑」を寄せる…
結局、人生最後に残る趣味は何か 林望 著 ■暇つぶしと侮るなかれ、趣味と仕事は対等 仕事以外に何か人生を充実させるような「趣味」を持ちたいと考えている人は多いのではないでしょうか。でも実際は、毎日忙しくてとても趣味どころではない、いつか時間がで…
「お帰り」と言うために ――拉致被害者・特定失踪者家族の声 特定失踪者問題調査会 編 この本は昨年(2023年)の10月21日に東京都庁前広場(都民広場)で開催された「『お帰り』と言うために 拉致被害者・特定失踪者家族の集い」に参加された拉致被害…