日本文学(評論・随想)
失われたモテを求めて 黒川アンネ 著 本書は、小さい頃からずっと太っていることがコンプレックスで、自分に自信を持てず、異性との交際に消極的だった著者が、モテを求めて奮闘する2年半の様子を綴った記録です。 シャネルの口紅を買いに行ったり、映画や本…
論語清談 西部邁 著 福田和也 著 木村岳雄 監修 本書は2018年1月18日に自裁を遂げた西部邁氏が、2000年に福田和也氏と行った『論語』をめぐる対談を収めたものです。 福田氏による「まえがき」には当時の混乱する世相の中、「自分の足元を見つめ直そうと始め…
夜、寝る前に読みたい宇宙の話 野田祥代 著 ■目を閉じて、想像の力で地球を飛び出そう 私たち人間は、ついささいなことで落ち込んだり、イライラしたり、目の前の現実に一喜一憂しがちです。とりわけ今は長引くコロナ禍により、心理的にもストレスが大変大き…
なぜ日本語はなくなってはいけないのか 齋藤孝 著 日本語は意識的に守らなければ消滅してしまう――。本書は長年、日本語教育に心血を注いできた齋藤孝氏の抱く、このような強い危機感から執筆されました。日本人にとって日本語とは、水や空気のように存在し、…
連れ連れに文学を語る ――古井由吉対談集成 古井由吉 ほか著 2020年2月18日に逝去した古井由吉氏は、1968年「木曜日に」を発表してデビュー後、71年「杳子」で芥川賞、80年『栖』で日本文学大賞、83年『槿』で谷崎潤一郎賞、87年「中山坂」で川端康成文学賞、…
自分がおじいさんになるということ 勢古浩爾 著 ■思いのほか愉しい「老いのリアルな日々」が綴られる 自分の身体が老いていく不安、老後のお金の不安、老後の孤独の不安…高齢化が進む中、老後に対する不安を数え上げればきりがありません。 本書は、そうした…
ワンピースのおんな 宇壽山貴久子 写真 すまあみ 文 本書は、ニューヨーク、カリフォルニア、そして日本各地に在住の50歳以上の女性61人をモデルにしたポートレート写真集です。「暮しの手帖」誌に11年間にわたって連載された作品をもとに、一冊にまとめまし…
誰でも確実に美文字になる るいとも練習法 川南富美恵 著 ◆書き方が似た字をまとめて練習するから、効率よく学べる。画期的美文字練習法 「もう少しうまく字が書けたら……」。そう思って、ペン字の練習をはじめても、なかなか上達しない、だから続けられない…
死にたいのに死ねないので本を読む ――絶望するあなたのための読書案内 吉田隼人 著 ◆縦横無尽な筆致で誘う「書物への旅」 ホフマン、ボードレール、マラルメ、ニーチェ、ハイデガー、バタイユ、藤原定家、上田秋成、波多野精一、九鬼周造、塚本邦雄、三島由…
世界大富豪列伝 19-20世紀篇 世界大富豪列伝 20-21世紀篇 福田和也著 ◆贅沢、豪奢、快楽を満喫した人生 渋沢栄一、フォード、小林一三、ピカソ、五島慶太、谷崎潤一郎、チャップリン、松下幸之助、安藤百福、本田宗一郎、田中角栄、力道山、ウォーホル、ヘプ…
難しい本をどう読むか 齋藤孝 著 ◆長引くコロナ禍の今こそ、名著を紐解くチャンス 「有名だから知っているけど、一度も読んだことがない本」「かつて3行だけ読んで放り出してしまった本」……。長引くコロナ禍でかつてなく人とのコンタクトが制限されている今…
難読漢字の奥義書 円満字二郎 著 漢字は中国で紀元前1400年ぐらいに生まれたとされる。中國北部の黄河流域が発祥の地とされる。日本へは4世紀ぐらいに入って来たらしい。古墳時代のことで、古墳の副葬品に漢字が書かれているものがある。ただ何度にもわたっ…
前–哲学的 初期論文集 内田樹 著 ◆内田樹氏の若き日の論文を集成 本書は思想家・内田樹氏が若い頃に書いたフランス文学、哲学についての論文を集めたものです。多くはフランス文学者として駆け出しの80年代から90年代にかけて執筆されました。論文という「定…
自分と調和する生き方 川井かおる 著 ●コロナ禍で不安が募っている人に向け、「新しい生き方」を提案します。 私たち日本人は小さい頃から、「まわりに迷惑をかけないよう」、つねにまわりに意識を向けて生きてきました。ずっとまわりに合わせて生きていると…
占領下のエンタテイナー 日系カナダ人俳優&歌手・中村哲が生きた時代 寺島優 著 本書(『占領下のエンタテイナー』)の201ページに1952年2月の『NHKスター・オン・パレード』の写真が載っている、占領末期のおそらくNHKラジオ主催による当時の花形歌…
書く、読む、生きる 古井由吉 著 ◆日本文学の巨星はいかに書き、読み、生きたか 本年2月18日に逝去した古井由吉氏は、68年「木曜日に」を発表してデビュー後、71年「杳子」で芥川賞、80年『栖』で日本文学大賞、83年『槿』で谷崎潤一郎賞、87年「中山坂」で…
菊地成孔の粋な夜電波 シーズン13-16 ラストランと♂ティアラ通信篇 菊地成孔、TBSラジオ 著 ◆伝説的ラジオ番組の番組本が遂に完結 2011年4月から18年12月まで約8年に亘って放送された伝説的ラジオ番組、「菊地成孔の粋な夜電波」(TBSラジオ)。ジャズミュー…
41歳の東大生 小川和人 著 人生100年時代を見すえたキャリアプランの一環として、「社会人の学び直し」に注目が集まっています。ですが「働きながら学ぶ」のは、現在でも決して容易なことではありません。本書は今よりもはるかにその両立が難しかった時代…
山田宏一映画インタビュー集 映画はこうしてつくられる 山田宏一著 本書は映画評論家・山田宏一氏が19人の映画人にインタビューしているが、そのテーマはさまざまである。まったく無名の人(ルネ・リシティグ=修復・編集、サム・レヴァン=スチールマン・肖…
なぜ本を踏んではいけないのか 人格読書法のすすめ 齋藤孝 著 本書はこれまで読書術や古典のすすめなどをたくさん書いてきた著者の書物への愛情と紙の本の消滅への危機感から書かれた本である。 去年の大学生協の調べでは一か月に一冊も本を読まない学生の割…
一日の言葉、一生の言葉 旧暦でめぐる美しい日本語白井明大 著 本書は、『日本の七十二候を楽しむ』(東邦出版)で旧暦ブームを呼びおこした詩人が、流れる時間をいつくしむ旧暦の世界観の中から生まれた味わい深い言葉・表現の数々を「一日の言葉」「一月の…
雨かんむり漢字読本 円満字二郎 著 「霾」という漢字がある。雨かんむりの下に狸のような字形が描かれている(偏が豹の偏)。今、これを読める人は何人いるだろうか。音で「ばい」と読み、訓で「つちふる」と読む。中国北部のいわゆる黄砂が巻き上がる砂嵐の…
1ランクアップのための 俳句特訓塾 ひらのこぼ 著 俳句上達はなかなかに難しい。上達の要諦を述べた本は古今あまたあり、この本の著者ひらのこぼ氏の以前の書『俳句開眼100の名言』(草思社)では、100冊以上もあるその一部を紹介している。また、言語芸術で…
猫と生きる もう一つの旅 岡野薫子 著 「あとがき──決めるのは いつも猫」より 岡野薫子 猫とつきあうのに言葉は要らない。ただ、そこに一緒にいるだけで、私たちは幸せ感に包まれる。 おとなの猫たちは何れもひそやかでいながら、表情はとても豊かだ。〝目…
ことわざ生活 あっち篇 こっち篇 ヨシタケシンスケ 絵 あかいわしゅうご 文 この本が生まれたのは、あかいわしゅうご(赤岩州五)さんとヨシタケシンスケさんのコラボレーションがうまくいった結果です。お二人は二十年来の知己ということですが、これが初め…
夏目漱石の人生論 牛のようにずんずん進め 齋藤孝 著 明治39年1906年の高浜虚子宛の書簡に漱石はこう書いている。「僕は十年計画で敵を倒すつもりだったが、近来これほど短気なことはないと思って百年計画に改めました。百年計画なら大丈夫、誰が出て来ても…
3万人の実例からわかった 元カレと復縁できる方法 SNS対応版 浅海 著 ◆SNSを活用した復縁術を盛り込んで、パワーアップ! 人が恋に落ちるのは、共通の法則がある。しかも、一度は恋に落ちた相手であれば、その恋心を復活させるのはじつは難しくないのだ――。…
声に出して読みたい禅の言葉 齋藤孝 著 「身心脱落」(しんじんだつらく)、「放下著」(ほうげじゃく)という禅語は有名だが、どれも「己を捨てよ」「我欲を捨てよ」という意味である。禅の基本に「己を捨てよ」という考え方があって、これを繰り返し禅は説いて…
幕末明治 異能の日本人 出久根達郎 著 ◆幕末明治の「埋もれた傑物たち」の生涯を綴る 人情味あふれるエッセイで定評のある出久根達郎さんが描く、幕末明治の人物伝。著者の愛読者や歴史ファンにはたまらない一冊が、誕生しました。 本書には、坂本龍馬も西郷…
声に出して読みたい新約聖書<文語訳> 齋藤孝 著 「人の生きるは、パンのみによるにあらず」、この有名な言葉は新約聖書の中の言葉である。イエスは2000年前のエルサレム周辺にいたユダヤ人だが、当時のローマ帝国統治下で圧政に苦しむ貧しきものたちに支持…