自然科学
タコの精神生活 ――知られざる心と生態 デイヴィッド・シール 著 木高恵子 訳 本書は、タコ研究の第一人者が、自身の研究に基づいてタコの魅力と不思議さを余すところなく伝える、タコ学の最前線と言える1冊です。著者のデイヴィッド・シールは、タコが眠って…
幻覚剤と精神医学の最前線 デヴィッド・ナット 著 鈴木ファストアーベント理恵 訳 ◆もうすぐ、うつ病・PTSD・依存症を、幻覚剤で治す時代になる 精神医学と神経科学の世界に今、革命の大波が押し寄せようとしています。うつ病、心的外傷後ストレス障害(PTSD…
一般教養としてのサプリメント学 杉浦克己 著 この本はスポーツ栄養学を専門とする研究者が、サプリメント全体について信頼できる研究成果・情報源にもとづいてわかりやすくまとめた本です。著者は現在、立教大学スポーツウエルネス学部の特任教授として教鞭…
ナットとボルト 世界を変えた7つの小さな発明 ロマ・アグラワル著 牧尾晴喜訳 エンジニアリングというのは広大な学問分野ですが、その中の特に偉大な成果には、スケールとしては小さなものもあります。こういった小さくて時には目に見えない所にある要素の一…
新凱旋門物語 ――ラ・グランダルシュ ロランス・コセ著 北代美和子訳 2024年の今年は、パリでオリンピックが開催されます。これから映される現地の映像の中に、ひときわモダンで、純粋な立方体の門型が目を引く名所が映るかもしれません。それが新凱旋門(ラ…
雑草と日本人 ――植物・農・自然から見た日本文化 稲垣栄洋 著 「しなやかで強い日本人」を育んだ背景を探る 「そんなことをしている暇があったら、草取りでもしていろ」著者はサラリーマン時代に、そんなふうに怒られたことがあるそうです。この台詞は皮肉だ…
不思議の虫ナナフシ ――ヘンな虫のヘンな暮らし 海野和男 写真 伊地知英信 文 本書はナナフシという虫についての本である。枯れ枝そっくりの細い身体を持ち、樹木や葉っぱの中に紛れ込んでいるのでよく見えない。一種の擬態の名人である。 ナナフシというのは…
統計学の極意 デイヴィッド・シュピーゲルハルター 著 宮本寿代 訳 ◆英国で異例のベストセラーとなった統計学入門書。著者は元・英国統計学会会長 本書は、英国統計学会(王立統計学会)の元会長である著者による、数式をほとんど使わない統計学入門書、The …
アスリートのための解剖学〈アドバンス編〉 大山卞圭悟 著 本書は2020年に刊行されて以来、多くの読者を得て版を重ねている『アスリートのための解剖学』の姉妹編です。前著と同じく、日本トレーニング指導者協会(JATI)の機関誌『JATI EXP…
眠っている間に体の中で何が起こっているのか 西多昌規 著 ■ 睡眠中の人体に潜入! そのとき「胃」や「肺」や「骨」はどうなっているか みなさんは、毎日の睡眠でしっかり休養できていると感じていますか? もしかすると、「寝ても疲れがとれない」「眠りが…
アイノとアルヴァ ――アアルト書簡集 ヘイッキ・アアルト=アラネン 著 上山美保子 訳 フィンランドが生んだ世界的なデザイナーにして建築家であるアアルト。2023年10月には日本でも映画『アアルト』が公開され、そのデザインはわが国で人気が高まり続けている…
すごい地層の読み解きかた 小白井亮一 文・写真 地層の愛好家を増やしたい! ハイ・アマチュアによる「布教本」が登場 地層・地質の話が頻出するテレビ番組「ブラタモリ」が大人気となったり、世界自然遺産やジオパークといった形で地質や地層が観光の対象に…
外来種は悪じゃない ――ミドリガメのための弁明 伊地知英信 著 今年2023年6月からミドリガメとアメリカザリガニが条件付特定外来生物法の改正・施行により「輸入・販売」が禁止になった。今飼っているものはそのまま飼っていいのだが、新たに購入して買うこと…
数学者たちの黒板 ジェシカ・ワイン著 徳田功訳 誰もが、かつて黒板に板書された授業の内容をノートに写して勉強した経験があると思います。その意味で黒板は身近とも言えますし、一方である時期を過ぎれば疎遠になってしまうものでもあります。そんな黒板は…
【普及版】法隆寺 ――世界最古の木造建築 西岡常一・宮上茂隆 著 穂積和夫 イラストレーション 法隆寺が世界の最古の木造建築であることは周知の事実ですが、その価値は古いということにあるのではなく、法隆寺に込められた、古代日本人がもっていた技術や知…
筋生理学で読みとくトレーニングの科学 石井直方 著 本書は「筋肉博士」として知られ、新聞・雑誌やWEB媒体を含め多くのメディアで発信を続けてきた著者が、長年の研究者としての蓄積を世に問う一冊です。 著者が筋力トレーニング(レジスタンストレーニ…
ファーブル昆虫記 誰も知らなかった楽しみ方 海野和男 写真 伊地知英信 文 今年2023年はファーブルの生誕200年記念の年である。1823年に南仏プロヴァンスで生まれたジャン=アンリ・カジミール・ファーブルが55歳から83歳までの約30年を費やして書いた自然観…
モデルナ ーー万年赤字企業が、世界を変えるまで ピーター・ロフタス著 柴田さとみ訳 モデルナは、いまでこそ名だたる世界の製薬会社と肩を並べる存在になりましたが、そもそもワクチン開発を目指した会社ではなく、さらにいえば10年前には吹けば飛ぶような…
人間がいなくなった後の自然 カル・フリン著 木高恵子訳 戦争、原子炉のメルトダウン(炉心溶融)、自然災害、砂漠化、毒化、放射能汚染、経済崩壊に見舞われた場所……著者は2年間かけて、これらの場所を巡りました。普通の感覚で言えば自ら進んでいきたくなる…
英雄になった動物たち ――胸をゆさぶる100の物語 クレア・ボールディング著 白川部君江訳 この本には、喜び、悲しみ、感動、笑い、すべての物語がある! 9・11テロで倒壊寸前のビルから主人を救い出したイヌ、ナチスに翼を撃たれてもレジスタンスを貫いた…
顔の老化は咀嚼(そしゃく)で止められる 内田佳代 著 ■自信をもってマスクを外せますか? いよいよ始まるマスク無しの生活に向け、どうしたら自分の顔をもっときれいに見せられるか、日に日に関心が高まってきています。中でも「マスク老化」という言葉もあ…
川と人類の文明史 ローレンス・C・スミス 著 藤崎百合 訳 「はじめての雨が降ったときに、世界のあり方は永遠に変わった」。 この印象的な一文ではじまる本書の原題は“Rivers of Power”で、文字どおり河川が私たちの暮らしに及ぼしてきた力(影響力)につい…
AIが職場にやってきた ――機械まかせにならないための9つのルール ケビン・ルース 著 田沢恭子 訳 労働の機械化が現実のものになりつつある現在。ある意味で、リモートワーカーはすでに半ば自動化されているといえる現在、AIが導入されたリアルな未来を見据え…
森の来訪者たち ――北欧のコテージで見つけた生命の輝き ニーナ・バートン著 羽根由訳 リス、ミツバチ、キツネ、ワタリドリ、アナグマ…詩人のコテージには、さまざまな生物たちとの出会いがあふれています。本書は、コテージがもたらす生命への哲学的な思考を…
運動しても痩せないのはなぜか ――代謝の最新科学が示す「それでも運動すべき理由」 ハーマン・ポンツァー著 小巻靖子訳 ◆1日の総消費カロリーは、運動しても増えていなかった! ダイエットに関して長年にわたり論争となってきた問題に、ついに決定的な証拠が…
世界を変えた建築構造の物語 ロマ・アグラワル 著 牧尾晴喜 訳 みなさんが今そこにいる建物は、なぜ壊れないのでしょうか。あまりにも当たり前に利用している建物ですが、それはこれまでに考え出された、建物を壊さないための工夫の積み重ねによって、日々を…
世界の見方が変わる元素の話 ティム・ジェイムズ 著 伊藤伸子 訳 宇宙はどう誕生したのか。なぜ携帯電話で通信できるのか。環境負荷を減らすにはどうしたらよいのか……本書は、この世界の最小の材料である「元素」が、身近な疑問から世界規模の課題まで、どの…
ダマして生きのびる 虫の擬態 海野和男 写真と文 この本は作2021年の夏休みに伊丹市昆虫館で著者が行った講演(オンライン)が好評だったので、それをもとにまとめられた本である。著者は50年近く昆虫写真家として努めてきたが、追いかけてきた得意のテーマ…
夜、寝る前に読みたい宇宙の話 野田祥代 著 ■目を閉じて、想像の力で地球を飛び出そう 私たち人間は、ついささいなことで落ち込んだり、イライラしたり、目の前の現実に一喜一憂しがちです。とりわけ今は長引くコロナ禍により、心理的にもストレスが大変大き…
酵母 文明を発酵させる菌の話 ニコラス・マネー著 田沢恭子訳 人類はいかに酵母と出会い、お互いに依存するようになったのか。この微生物が、どのように人類の歴史を導いてきたのか。そして21世紀に入り、両者の関係がどれだけより発展しているのか。本書…