草思社のblog

ノンフィクション書籍を中心とする出版社・草思社のブログ。

社会・教育

私たちの生存を支配する7つのファクトとは?数値から見える世界の本当の未来『世界の本当の仕組み エネルギー、食料、材料、グローバル化、リスク、環境、そして未来』バーツラフ・シュミル 著 柴田裕之 訳

世界の本当の仕組み ――エネルギー、食料、材料、グローバル化、リスク、環境、そして未来 バーツラフ・シュミル 著 柴田裕之 訳 本書は、徹底した数値思考で、私たちの生存と繁栄を支配する「7つのファクト」を分析し、現実的で建設的な未来を予想する、今こ…

セクハラ、DV、マッチングアプリの詐称の起源を、進化から読み解く『有害な男性のふるまい 進化で読み解くハラスメントの起源』デヴィッド・M・バス 著 加藤智子 訳

有害な男性のふるまい ――進化で読み解くハラスメントの起源 デヴィッド・M・バス 著 加藤智子 訳 職場でのセクハラ、マッチングアプリでの出会いにおけるウソのプロフィール。あるいは、恋人に対する暴力、破局後のストーカー行為、DVから、ごく普通の夫婦間…

80歳でノーベル賞を受賞! 偉業達成を支えた座右の言葉の集大成 『まわり道を生きる言葉』大村智 著

まわり道を生きる言葉 大村智 著 「形あるものは壊れる 生あるものは死す よい言葉は人の心に残り生き続ける」ノーベル生理学・医学賞を受賞した化学者が綴った箴言集。偉業達成への道のりのなかで大村博士が座右の言葉とした偉人・作家などの言葉、自身を鼓…

一度身につければ一生役に立つ!『ややこしい本を読む技術』吉岡友治 著

ややこしい本を読む技術 VOCABOW小論術 校長 吉岡友治 著 ■「あの本は○〇だったね」――本の要旨を一言でまとめられますか? 古典的な名著や難しそうな哲学書、話題の自然科学書など……読んだほうがいいと思って買ったものの、最後まで読めずに途中で挫折したと…

「アートが分かることは生存に役立つか?」と聞かれたら、あなたはどう考える?『なぜ人はアートを楽しむように進化したのか』アンジャン・チャタジー著 田沢恭子訳

なぜ人はアートを楽しむように進化したのか アンジャン・チャタジー著 田沢恭子訳 もし、「アートが分かることが生存に役立つか」と聞かれたら、あなたはどう思うでしょうか。多くの人は、役に立たないのではと思うのではないでしょうか。しかし、「美しい」…

2時間で読める西欧哲学入門『文庫 フランスの高校生が学んでいる10人の哲学者』シャルル・ペパン著 永田千奈訳

文庫 フランスの高校生が学んでいる10人の哲学者 シャルル・ペパン 著 永田千奈 訳 本書は、映画にも出演するフランスの人気哲学者シャルル・ペパンが、西欧哲学者10人をコンパクトかつ通史的に紹介したベストセラー教科書です。 取り上げられるのは、プラト…

先生を取り巻く苛酷すぎる現状 『追いつめられる教師たち』齋藤浩 著

追いつめられる教師たち 齋藤浩 著 ベテランの公立小学校教諭が忖度なしに綴る「先生不足」の本当の理由 昨年、うつなどの精神疾患が原因で休職を余儀なくされた公立学校の先生の数は6539人で、過去最高を記録しました。先生のメンタルヘルスについては近年…

ジョブズにも影響を与えた、「生ける伝説」の渾身の評伝 『ホールアースの革命家 スチュアート・ブランドの数奇な人生』ジョン・マルコフ 著

ホールアースの革命家 スチュアート・ブランドの数奇な人生 ジョン・マルコフ 著 服部桂 訳 「Stay hungry. Stay foolish.」から50年。スティーブ・ジョブズが2005年6月にスタンフォード大学の卒業式スピーチで口にし、一躍有名になった「Stay hungry. Stay …

日常生活に役立つ哲学的思考法を、フランスの教科書を読んで鍛えよう!『フランスの高校生が学んでいる哲学の教科書』シャルル・ぺパン 著 永田千奈 訳

フランスの高校生が学んでいる哲学の教科書 シャルル・ぺパン 著 永田千奈 訳 古代ギリシャを起源とする西欧哲学は、中世を経て近代に至り、ヨーロッパ各国で花開いていきました。フランスではデカルト、ルソー、サルトルなどの哲学者が大きな影響力を持ち、…

音楽業界を壊滅的状況に陥れたコロナ禍、二年半の記録『戒厳令下の新宿 菊地成孔のコロナ日記 2020.6-2023.1』菊地成孔 著

戒厳令下の新宿 ――菊地成孔のコロナ日記 2020.6-2023.1 菊地成孔 著 「あなたにとってコロナとは何だったのか?」――音楽家、文筆家である著者・菊地成孔氏は「あとがき」でこのように問い掛けます。著者が主戦場とする音楽業界は、新型コロナウイルス感染症…

法的に正しく、いじめっ子を撃退しよう!!『いじめられっ子だった弁護士が教える 自分の身のまもり方』菅野朋子 著

いじめられっ子だった弁護士が教える 自分の身のまもり方 菅野朋子 著 ■学校で嫌なことをされたらどうすればいい? 「いじめ=悪いこと」ということはもはや常識のはずですが、残念ながら、現実社会において、いじめはなかなか無くなることはありません。と…

仕事や将来に対する不安やお悩みをこの本で一緒に解決しませんか?『女子が一生食べていける仕事選び』上田晶美 著

女子が一生食べていける仕事選び 上田晶美 著(ハナマルキャリア総合研究所 代表) そろそろちゃんとした仕事に就きたいと思っているすべての人へ 「将来に不安がある」 「自分に合う仕事がわからない」「もっとやりがいがほしい」そんな仕事や将来に対する…

なぜ数学者には黒板が必要不可欠なのか? 『数学者たちの黒板』ジェシカ・ワイン著 徳田功訳

数学者たちの黒板 ジェシカ・ワイン著 徳田功訳 誰もが、かつて黒板に板書された授業の内容をノートに写して勉強した経験があると思います。その意味で黒板は身近とも言えますし、一方である時期を過ぎれば疎遠になってしまうものでもあります。そんな黒板は…

破壊的イノベーションの全内幕!『モデルナ 万年赤字企業が、世界を変えるまで』ピーター・ロフタス著 柴田さとみ訳

モデルナ ーー万年赤字企業が、世界を変えるまで ピーター・ロフタス著 柴田さとみ訳 モデルナは、いまでこそ名だたる世界の製薬会社と肩を並べる存在になりましたが、そもそもワクチン開発を目指した会社ではなく、さらにいえば10年前には吹けば飛ぶような…

上司がAIになったらどうする?!『AIが職場にやってきた 機械まかせにならないための9つのルール』ケビン・ルース著 田沢恭子訳

AIが職場にやってきた ――機械まかせにならないための9つのルール ケビン・ルース 著 田沢恭子 訳 労働の機械化が現実のものになりつつある現在。ある意味で、リモートワーカーはすでに半ば自動化されているといえる現在、AIが導入されたリアルな未来を見据え…

キャンセルカルチャー、ポリコレ問題を知るための必読書『傷つきやすいアメリカの大学生たち』グレッグ・ルキアノフ/ジョナサン・ハイト著 西川由紀子訳

傷つきやすいアメリカの大学生たち ――大学と若者をダメにする「善意」と「誤った信念」の正体 グレッグ・ルキアノフ 著ジョナサン・ハイト 著 西川由紀子 訳 ◆全米ベストセラー『アメリカンマインドの甘やかし』、ついに邦訳 本書は、アメリカでベストセラー…

人間はなぜこんなに賢く、こんなに愚かなのか?『人はどこまで合理的か(上・下)』スティーブン・ピンカー 著 橘明美 訳

人はどこまで合理的か(上・下) スティーブン・ピンカー 著 橘明美 訳 ■『21世紀の啓蒙』『暴力の人類史』の著者による最新作。全米ベストセラー 本書は2021年に刊行された全米ベストセラー、Rationality: What It Is, Why It Seems Scarce, Why It Matters…

夜、寝る前に心の宇宙旅行をしてみませんか?『夜、寝る前に読みたい宇宙の話』野田祥代 著

夜、寝る前に読みたい宇宙の話 野田祥代 著 ■目を閉じて、想像の力で地球を飛び出そう 私たち人間は、ついささいなことで落ち込んだり、イライラしたり、目の前の現実に一喜一憂しがちです。とりわけ今は長引くコロナ禍により、心理的にもストレスが大変大き…

オックスフォードの心理学者による、感覚刺激を操作して生産性を高める方法『センスハック 生産性をあげる究極の多感覚メソッド』チャールズ・スペンス著 坂口佳世子訳

センスハック ――生産性をあげる究極の多感覚メソッド チャールズ・スペンス著 坂口佳世子訳 スマートフォンやPCなどにより、あまりにも多くの刺激に囲まれる現代社会。その一方、触れ合いに飢えている人が増えるなど、私達の感覚にかかる負荷はバランスを失…

ガミガミ叱らない子育てが子どもの能力を最大化する本当の理由『お母さんが知らない伸びる子の意外な行動』齋藤浩著

お母さんが知らない伸びる子の意外な行動 公立小学校教諭 齋藤浩 著 ■子どもが伸びるためのたった1つの簡単なきっかけ 子どもはかわいいけれど、余裕がなくなるとついイライラしたり、怒鳴ってしまったり…。なかなか思い通りにいかない自分の子育てにこのま…

「あらゆるものが感染する時代」を生きるために『感染の法則 ウイルス伝染から金融危機、ネットミームの拡散まで』アダム・クチャルスキー著

感染の法則 ウイルス伝染から金融危機、ネットミームの拡散まで アダム・クチャルスキー 著 日向やよい 訳 収束の兆しが見えないコロナウイルスは、私たちに「感染」する最たるものですが、これ以外にも、リーマンショックなどの金融危機の連鎖から、ネット…

「どうせ自分なんて……」。自己否定のスパイラルから抜け出すための考え方・学び方・働き方!『「学歴なんて関係ない」はやっぱり正しい』安井元康著

「学歴なんて関係ない」はやっぱり正しい 安井元康 著 本書は、マウスコンピューターを擁するMCJの経営者として活躍するかたわら、東洋経済オンラインの人気連載《非学歴エリートの熱血キャリア相談》で長年にわたってビジネスパーソンや学生の悩みに答え…

教育は簡単にできるものか、難しいものか。『教師の仕事がブラック化する本当の理由』喜入克 著

教師の仕事がブラック化する本当の理由 喜入克 著 著者は本書の中で、人間とは複雑なものであると繰り返し書いている。その一つの例として近年流行りの「命を守る教育」というものを上げている。そこでは学校で優先されるべきものはまず「生徒の命を守る」こ…

感染症でもっとも恐ろしいのは、 それによって引き起こされる社会的パニックである!『感染症の虚像と実像』ディディエ・ラウト著 鳥取絹子訳

感染症の虚像と実像 ーーコロナの時代を生きるための基礎知識 ディディエ・ラウト 著 鳥取絹子 訳 本書は感染症の分野で世界的に著名なフランス人医師で、現在マルセイユ大学病院研究所の所長をつとめているディディエ・ラウト教授が、今回のコロナ禍に際し…

なぜ黒川紀章の中銀カプセルタワーは常に時代の先端を行くのか? 『中銀カプセルスタイル』中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト編

中銀カプセルスタイル 中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト 編 1972年、世界的建築家である黒川紀章氏の代表作が誕生しました。それが銀座に立つ、中銀カプセルタワービルです。本書はそのカプセルの中で「超イマドキ」な生き方を実践している人た…

何があっても大丈夫! 安心に満たされた人生に変わる本。 『自分と調和する生き方』川井かおる著

自分と調和する生き方 川井かおる 著 ●コロナ禍で不安が募っている人に向け、「新しい生き方」を提案します。 私たち日本人は小さい頃から、「まわりに迷惑をかけないよう」、つねにまわりに意識を向けて生きてきました。ずっとまわりに合わせて生きていると…

自分で考えて身につけた社会科の力は、AIにも負けない!『考える力がつく 社会科なぞぺー』高濱正伸・狩野崇 著

考える力がつく 社会科なぞぺー 高濱正伸・狩野崇 著 自分で考える力がつく「なぞぺー」シリーズに、ついに社会科が登場! 累計70万部を突破した、大人気学習教室「花まる学習会」のメソッドが詰まった小学生向け問題集「なぞぺー」シリーズに、このたびつ…

ビル・ゲイツ絶賛。「啓蒙の理念」の重要性を説いた全米ベストセラー!『21世紀の啓蒙(上・下)』スティーブン・ピンカー著 橘明美+坂田雪子訳

21世紀の啓蒙(上・下) 理性、科学、ヒューマニズム、進歩 スティーブン・ピンカー 著 橘明美・坂田雪子 訳 ビル・ゲイツ氏が「生涯の愛読書となる、新しい一冊」と激賞した全米ベストセラー、『21世紀の啓蒙』(原題:Enlightenment Now)の邦訳がついに刊…

現在の文明はどのような形で崩壊するのか? フランスでベストセラーとなった警世の書! 『崩壊学 人類が直面している脅威の実態』パブロ・セルヴィーニュ/ラファエル・スティーヴンス著

崩壊学ーー人類が直面している脅威の実態 パブロ・セルヴィーニュ著 ラファエル・スティーヴンス著 鳥取絹子訳 異常気象を伝えるニュースで「数十年に一度の」というフレーズが頻繁に使われ始めたのはいつごろからでしょうか。いまや異常が「通常」となった…

なぜ東京はいつまでも若々しいのか? 『東京 上がる街・下がる街 鉄道・道路から読み解く巨大都市の未来』川辺謙一著

東京 上がる街・下がる街 ーー鉄道・道路から読み解く巨大都市の未来 川辺謙一著 ◆東京は「弱点」を克服すればまだまだ成長し続ける! 実は東京は、世界の都市と比較すると、交通が未発達と言えます。電車でどこへでも行ける便利な都市という印象が強いので…