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高学年以降は伸びづらい「見える力」を育む 『考える力がつく算数脳パズル 図形なぞぺー<小学1年~3年>』高濱正伸ほか著

考える力がつく算数脳パズル 図形なぞぺー<小学1年~3年>

高濱正伸 著/川島慶 著 /新山智也 著

◆子どもが自分からやりたがる! シリーズ60万部突破の人気問題集に新作登場

 シリーズ累計60万部突破した人気の問題集『なぞぺー』シリーズに、図形・幾何問題の基礎力を育む『図形なぞぺー』が加わりました。『なぞぺー』シリーズは、著者が主宰する大人気学習教室・花まる学習会で使われてきた問題集を書籍化したもの。花まる学習会は、幼児や小学生の数理的思考力を伸ばすことに定評がある学習塾ですが、『なぞぺー』はそのコアとなる教材です。掲載されているのは、子どもたちが自分から楽しみ、夢中で取り組めるよう、教育の現場で子どもたちの反応を見ながらつくられ、改良されてきた面白い問題ばかりです。『なぞぺー』シリーズは保護者の方々からも「子どもが自分からやりたがる問題集」と、高い評価をいただいてきました。

◆高学年以降は伸びづらい図形・幾何の基礎力「見える力」が身につく

 著者の高濱正伸さんは、教育の現場での長年の経験から、子どもの数理的思考力の成長には臨界期があり、小学校3年生くらいまでに伸ばせるかどうかで、その後に大きな違いが生まれると感じてきました。とくに、高濱さんが「見える力」と呼ぶ能力には、その傾向が強いようです。「見える力」とは、「補助線」が思い浮かぶ力や、図形の中の必要な線だけを選択的に見る力、図を描くなど試行錯誤して答えを見つける能力のこと。子どもが将来挑むことになる、図形の証明問題、面積や角度を求める問題といった幾何学の領域では、問題にどこから手をつけてよいかが一様でなく、マニュアルが通用しないため、「見える力」が非常に重要です。そのため、この能力の有無が、学力の伸びに大きな差を生むことになるのです。
 本書『図形なぞぺー』はこの「見える力」をテーマとした問題集で、しかも子どもたちが遊びのように取り組める「パズル」としてつくられています。実際に解いてみるとわかりますが、大人もすぐには答えにたどり着けないのに、子どもでも解くことができる絶妙な難易度で、解けたときに「できた!」と声に出したくなるような、心地よい達成感が得られるようつくられています。
ぜひ、親子で「できた!」と声に出しながら、数理的思考力を育んでください。

(担当/久保田)

著者紹介

高濱正伸(たかはま・まさのぶ)
1959年、熊本県生まれ、東京大学大学院修士課程卒業。93年に、学習教室「花まる学習会」を設立。算数オリンピック委員会理事。著書に『小3までに育てたい算数脳』(健康ジャーナル社)、『考える力がつく算数脳パズル』シリーズの『なぞぺー1~3 改訂版』『空間なぞぺー』『整数なぞぺー』『迷路なぞぺー』『絵なぞぺー』(以上、草思社)などがある。
川島慶(かわしま・けい)
1985年神奈川県生まれ。栄光学園高校・東京大学・同大学院卒。2011年、花まる学習会入社。2014年、株式会社「花まるラボ」を設立。2016年、思考力教材アプリ「Think! Think!」を一般公開。2017年、同アプリが米Googleにより子ども向けアプリの世界ベスト5に選出(Google Play Awards 2017)。高濱との共著に『考える力がつく算数脳パズル 迷路なぞぺー』、同シリーズの『新はじめてなぞぺー』『整数なぞぺー』『論理なぞぺー』『絵なぞぺー』(以上、草思社)など。
新山智也(にいやま・ともや)
1989年山口県生まれ。東京大学理学部卒。株式会社 花まるラボの問題作成を担当。花まる学習会の進学部門にて、最難関中学をターゲットにした授業の教材開発や指導をしながら、思考力教材アプリ「Think!Think!」の問題作成などを行う。

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